米朝関係「高官級の協議で進展図りたい」アメリカ国務長官 #nhk_news https://t.co/o0FfxPDJtI
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年7月16日
アメリカのポンペイオ国務長官は、15日、インターネット上でアメリカの政治専門紙のインタビューに応じ、最近の北朝鮮の動向について、「北朝鮮はさまざまなシグナルを出している」と指摘しました。
そのうえで、「トランプ大統領が米朝首脳会談に応じたいと思うのは、シンガポールの会談での合意の達成に向けた実質的な進展が十分に見込める場合のみだ」と述べ、現状では、11月のアメリカ大統領選挙までに4回目の米朝首脳会談を行う可能性は低いという認識を示しました。
ポンペイオ長官は、別のイベントでも、北朝鮮をめぐる情勢に触れ、「遠くないうちに高官級の協議を行って進展を図りたい」と述べました。
北朝鮮は先週、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の妹のヨジョン氏が談話を発表して米朝首脳会談は無益だとする一方、アメリカによる重大な措置が伴えば非核化は可能だとして譲歩を求めています。
ポンペイオ長官は、まずは去年10月以降、途絶えている米朝間の高官レベルの接触を再開し、非核化などをめぐり、合意できる内容があるのかどうか、模索したいという立場を強調し、北朝鮮に対話に応じるよう求めた形です。
韓国大統領「対話だけが南北間の信頼を育む力」と演説 #nhk_news https://t.co/vfk9Nk7CB0
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年7月16日
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、国会で行った演説で、「対話だけが南北間の信頼を育む力だ」と述べ、北朝鮮との対話の重要性を強調したうえで、南北首脳会談の合意を国会で批准して制度化を図ることや、初の南北国会会談の実現への協力を呼びかけました。
韓国のムン・ジェイン大統領は、16日、国会の開会式で演説し、韓国に揺さぶりをかけている北朝鮮について、「対話だけが南北間の信頼を育む力だ。われわれは対話の力で、ピョンチャン(平昌)オリンピックを成功裏に開催し、史上初の米朝首脳会談に導くこともできた」と述べ、南北対話の重要性を強調しました。
そのうえで、「朝鮮半島の平和の不可逆性を国会が担保してくれるなら、平和を推進する基盤がさらに確かなものになる」と述べ、南北首脳会談の合意を国会で批准して制度化を図ることや、初の南北国会会談の実現への協力を呼びかけました。
ムン政権は、おととし4月の南北首脳会談で署名された「パンムンジョム(板門店)宣言」をめぐって、当時、国会に批准への同意を求める法案を提出しましたが、少数与党と最大野党の対立で可決できませんでした。
しかし、ことし4月の総選挙で与党が過半数を獲得して圧勝したことから、速やかに国会での批准を行って法的な拘束力を持たせることで、南北合意を履行する姿勢を北朝鮮側にアピールしたい考えとみられます。
ただ、北朝鮮は、「パンムンジョム宣言」に基づいて設置された南北の共同連絡事務所を、先月爆破しており、ムン政権が意欲を見せる対話の再開の見通しは立っていません。
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