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中国の楊潔チ※政治局委員は21日から韓国を訪問していて22日、南部のプサン(釜山)で韓国大統領府のソ・フン国家安保室長と、昼食を含めおよそ6時間にわたって会談しました。

韓国大統領府によりますと、会談で両国は新型コロナウイルスへの対応をめぐる協力や朝鮮半島情勢などについて意見を交わしたということです。さらにウイルスの感染状況が安定し環境が整いしだい、習近平国家主席の韓国訪問を早期に実現することで合意したということです。

また、楊政治局委員が対立を深めるアメリカとの関係の現状や中国側の立場を説明したのに対して、ソ室長は米中の友好協力関係が北東アジアや世界の平和と繁栄に重要だと強調したということです。

このほか両国は、韓国がことし議長国を務める日中韓3か国の首脳会議をめぐり、年内に開催する必要性について協議したということです。

中国としては、新型コロナウイルスへの対応や香港情勢、それに南シナ海の問題などをめぐり、アメリカが各国と連携して中国への対抗姿勢を強める中、アメリカの同盟国である韓国との関係強化を図ることでアメリカをけん制するとともに、国際社会で孤立するのを避けたい思惑があるものとみられます。

一方で韓国としては、悪化した北朝鮮との関係の立て直しに向けて中国側の協力を引き出したい考えですが、香港情勢などをめぐって中国側の立場への支持を求められる可能性もあり、アメリカとの関係のはざまで難しい対応を迫られることになりそうです。

22日の会談について韓国のソ・フン国家安保室長は記者団に対し「長い時間をかけ、幅広いテーマについて、よい話し合いができた」と述べました。

楊潔チ※政治局委員は「今回初めてソ室長と対話したが、とてもよい話ができた」と述べました。

一方で、会談での具体的なやり取りについては明らかにしませんでした。

中国の政治や外交に詳しい慶應義塾大学の加茂具樹教授は、中国側のねらいについて、「新型コロナウイルスや香港情勢をめぐり、アメリカをはじめとする各国との関係が急速に悪化する中、いかに近隣諸国との関係を安定化させるかが中国外交全体の大きな課題となっている。その意味で、韓国とアメリカとの安全保障関係にくさびを打ち込んで、中国にとって安全な地域秩序を作っていくことが重要な目標になっているのは間違いない」と分析しました。

一方で、韓国側のねらいについては「朝鮮半島で最悪の事態を起こさないようにするのが韓国の安全保障上最大の課題であり、北朝鮮に大きな影響力を持つとされる中国との関係を深めていくことが重要になっている」と指摘しました。

そのうえで「今回の中国高官の韓国訪問は、近隣諸国との関係改善を進めたいという中国の意欲のあらわれであり、今後、中国側が日本との関係においてもどのようなシグナルを発してくるのか注意深く観察する必要がある」と話していました。
※「チ」は、竹かんむりに褫のつくり。

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