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「紙なら手数料1100円」 銀行から「通帳」がなくなる日 #みずほ銀行 #週刊文春 #文春オンラインhttps://t.co/bMtF4vfdav
— 文春オンライン (@bunshun_online) 2020年9月1日
みずほ銀行は、来年1月から、70歳未満の人が新たに口座をつくる際、紙の通帳の発行を希望したら、1冊あたり税込1100円の手数料を取ると発表した。
「三菱UFJ銀行や三井住友銀行はすでにデジタル通帳への移行を進めており、新規開設者の希望者以外には紙の通帳を発行していません」(メガバンク幹部)
各行が通帳レスを進めるのはコスト削減が狙いだ。
「紙の通帳には1冊あたり200円の印紙税がかかり、銀行業界全体では毎年700億円の税金を払っています。その他に印刷代や人件費などもかかっています。今回、みずほ銀行が設定した通帳の発行手数料は、実際にかかっている費用とほぼ同じです」(みずほFG社員)
みずほ銀行は約2400万件の口座を持つ。毎年、都会へ出る若者や大学生、新社会人などを中心に、80万件の口座が新規開設されている。
「来年から記帳が1年以上ない通帳を自動的に切り替えていく。新規口座の7割程がデジタルへ移行し、毎年十数億円のコストが削減できるとみられます」(同前)
デジタル化で先行する三井住友銀行によれば、
「2700万件ある個人口座の4割が、今年の新規口座開設者では6割が、紙ではなくウェブ通帳を選んでいます。また、コロナ禍の影響もあり、ネットバンキングの利用に拍車がかかっています」
かつてネットバンキングでは期限を過ぎると過去の取引明細を閲覧できないというデメリットがあった。しかし、ネット経由で大規模な情報を保管できるクラウドサービスの進化でデータ保存のコストが以前ほどかからなくなり、今後は三井住友銀行では30年、三菱UFJやみずほ銀行では10年閲覧できるようになる。
「みずほ銀行は大規模なシステム障害を2度起こして、デジタル化が遅れていたが、昨年システム統合が完了して新システムが稼働した。大手行として初めて通帳手数料を導入することで、遅れを挽回しようとしている」(前出・メガバンク幹部)
みずほ銀行では今年10月からは、店頭での印鑑や書類の記入も不要となる。
「営業店の窓口ではタブレット端末で口座開設などを行っていますが、事務職員が入力内容をプリントアウトするなど再確認していた。10月から一連の作業が完全ペーパーレスになります。他のメガバンクもここまでの水準には達していません」(みずほ銀行幹部)
みずほFGの坂井辰史社長は、営業店のATMについて「公衆電話のようになくなる時代が来るかもしれない」と語っている。時代とともに銀行や通帳のかたちも変わっていく。
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