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トランプ大統領は11日、FOXニュースの番組「サンデーモーニングフューチャーズ」の電話インタビューで、「どうやらウイルスに対する免疫ができたようで、とても元気だ」と述べました。

また、同じ日に行われた支持者とのオンラインのイベントでは、「検査で完全に陰性になった」と発言しました。

ホワイトハウスは10日、トランプ大統領がほかの人に感染させるリスクはない状態」とする主治医の報告書を公表しましたが、検査結果など詳細はいまだに明らかにしていません。

このほか、トランプ大統領ツイッター「免疫ができたので、もうウイルスに感染しないし、人にもうつさない」と投稿しましたが、運営会社はこの投稿について、利用者が閲覧する前に「事実ではない情報が拡散するおそれがある」と注意を促す表示を出す措置をとりました。

トランプ大統領は、来月の大統領選挙に向けて選挙運動を再開し、激戦州で集会を開いて本格的な復帰を図りたいという考えですが、アメリカ国内では周囲に感染が広がることを懸念する声が出ています。

トランプ大統領選挙対策本部は10日、トランプ政権の新型コロナウイルス対策の成果を強調する動画広告を発表しました。

動画の長さは30秒で、中には、ウイルス対策を担ってきたファウチ博士が、トランプ大統領をたたえるように「ウイルス対策のために最大限の力を注ぎ込んでいる」と発言するシーンが盛り込まれています。

しかし、アメリカのメディアはこのファウチ氏の発言はことし3月に収録されたインタビューで、対策チームに携わるすべての関係者をたたえた発言の一部を編集したものだと伝えています。

ファウチ氏も、複数のメディアに対する声明で「私の名前と発言が許可なく使われ、発言全体の趣旨とは異なる意味で切り取られた」などと指摘し、科学者としての自身の発言が政治利用されるのは本意ではないとする考えを示しました。

大統領選挙まで3週間余りとなる中、トランプ大統領ウイルス対策をめぐる指導力を強調していますが、アメリカのメディアは、大統領が薬の承認やワクチンの供給時期について、当局とは異なる見解の発言を繰り返すなど、ウイルス対策を政治利用していると批判しています。

#米大統領

スウェーデンの王立科学アカデミーは、日本時間の12日午後7時前、ことしのノーベル経済学賞の受賞者を発表しました。

受賞が決まったのは、いずれもアメリカのスタンフォード大学の、ポール・ミルグロム氏、それに、ロバート・ウィルソン氏の2人です。

オークションの研究や実用化に大きく貢献したことが理由で、王立科学アカデミーは、「電波の周波数の割り当てなど、従来の方法では売ることが難しかったモノやサービスに使われる新たなオークションの制度設計を行い、世界中の納税者などの利益につながった」としています。

2人の研究成果は、1990年代のアメリカで、それまでは政府の認可手続きが必要だった電波の利用免許について、より高い金額を示した事業者に割り当てる、「電波オークション」の制度設計に役立てられました。

電波の周波数は地域や帯域によってさまざまで、事業者ごとに必要な種類や数も異なりますが、多くの周波数と買い手から、オークションによって、最適な組み合わせを導き出せるようになったということです。

電波オークションは手続きの透明性や効率性を高めるとして、現在までに世界各国で実施されているほか、日本でも一時、検討されるなど、大きな影響を与えました。

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