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イギリスでは今月に入ってから、新たに確認された1日の感染者が1万人を超える日が続き、多い日には1万7000人に上っています。

ジョンソン首相は12日、ロンドンを含むイングランドで、地域の感染状況に応じて3段階の規制を導入することを発表しました。

感染状況が最も深刻な地域では、パブやバーの営業を事実上、禁止し、2番目の段階では、家族以外と屋内で会うことを禁止、最も低い段階ではこれまでと同様、7人以上の集まりを禁じる、などとなっています。

この規制は14日から実施される予定で、リバプールやその周辺は最も厳しい規制の対象となります。

また、新たな対策にともなって、営業が事実上禁止される店舗で働く人への賃金を、政府が一部肩代わりするなど支援策も導入します。

ジョンソン首相は、感染が広がったことし春のように全国一律に厳しい外出制限などを行うことには否定的な見方を示し「今後数週間、数か月間は厳しい状況が続くだろう。この国の勇気が試されている」と述べ、市民に理解を求めました。

新型コロナウイルスの感染が再び広がっているフランスでは、医療現場の負担も増していて、看護師の組合が行った調査ではおよそ6万人の看護師のうち57%が「燃え尽きた状態だ」と答えたことが明らかになり、医療従事者をどう支えるかが大きな課題として浮かび上がっています。

フランスでは、ことし7月以降、新型コロナウイルスの感染が再び広がっていて、今月10日には新たに確認された感染者が2万7000人近くに上り、カステックス首相は12日、感染拡大の「第2波」の中にあるとして、感染予防を徹底するよう呼びかけています。

こうした中、看護師の組合は、今月はじめに国内の看護師に対して行った調査結果を明らかにしました。

それによりますと、調査に回答した6万人のうち、業務によって心身ともに疲れ果てるなど、「燃え尽きた状態だ」と答えた人が57%に上り、新型ウイルスの感染拡大前の調査に比べて、24ポイント増加しました。

調査では、看護師の5人に1人が感染が拡大したことし3月以降、夏期休暇など長期間の休みをとることができておらず、3人に1人は、ほかの仕事に転職したいと答え、医療従事者の疲労感が増大していることがうかがえます。

感染状況が最も深刻なパリ周辺の地域では、病院のICU=集中治療室で新型ウイルスの患者が占める割合が42%を超えるなど、医療現場の負担も増しつつあり感染が再び広がる中、医療従事者をどう支えるかも大きな課題になっています。

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#EU

新型コロナウイルスの「集団免疫」をめぐり、WHOのテドロス事務局長は12日、スイスのジュネーブで開いた定例の記者会見で「『集団免疫』はワクチン接種に関して使われる概念だ」と述べ、はしかでは人口の95%がワクチンを接種すれば残りの5%がウイルスから守られることなどをあげました。

そのうえで、新型コロナウイルスについては感染によって十分な免疫ができるのかや、それがどのくらい持続するのか分からないなどと述べ、「『集団免疫』は、パンデミックに対する戦略として使われたことは公衆衛生史上一度もなく、科学的にも倫理的にも問題がある」と述べました。

WHOは今月5日、これまでに世界人口のおよそ1割が感染しているという推計を明らかにし、いまだに世界の多くの人たちは感染のリスクにさらされているとしていて、テドロス事務局長は「ウイルスを野放しにすれば不要な感染や死者の増加を許すことになる」と述べ、「集団免疫」について改めて否定的な考えを強調しました。