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韓国のムン・ジェイン大統領は、28日午前、国会で予算に関する演説を行い、この中で先月、韓国の漁業指導船の乗組員が北朝鮮軍に射殺されたことに言及しました。

事件をめぐっては、南北で、事件の経緯や事実関係についての説明に食い違いがあり、真相究明は進んでおらず、ムン大統領は「国民の心配も大きいだろう。事実を明らかにし、政府の責任を果たす」と述べました。

ただ、韓国側が求めているものの北朝鮮側からの反応がない南北の合同調査については触れませんでした。

ムン大統領は、事件によって「平和の切実さを改めて確認することになった」としたうえで、南北が感染症や災害対応などで協力することの必要性を訴えました。

そして、「前にある壁を一つ一つ乗り越えながら、時間がかかっても、必ず平和に向かわなければならない」と述べ、引き続き北朝鮮との対話を模索していく立場を強調しました。

北朝鮮に対して、ムン大統領は対話姿勢を続け、厳しい対応をとっていないとして、保守派を中心に批判の声もあがっています。

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