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リビアでは9年前に、独裁的なカダフィ政権が崩壊したあと、国が2つに分裂し、西部の暫定政府と、東部の軍事組織との間で激しい戦闘が続いてきましたが、先月、双方の勢力が恒久的な停戦で合意しました。

これを受けて9日、隣国チュニジアで国連の仲介による政治的な直接対話の場が設けられ、75人が参加しました。

会議の冒頭、国連のグテーレス事務総長がビデオメッセージを寄せ、「リビアの未来は、皆さんの手の中にあります」と述べ、建設的な議論となることに期待を示しました。

会議には、双方の勢力の代表者のほか、政治家や女性など多様な立場の人たちが招かれ、大統領選挙と議会選挙の実施に向けた政治的なロードマップの策定を目指すということです。

リビアでは、これまでも停戦合意後に戦闘が再燃したり、一度合意した大統領選挙の実施が延期されたりしています。

このため、直接対話を通じて解決に道筋をつけ、荒廃した国の立て直しにつなげることができるかが今後の焦点となります。

エチオピアでは今月4日に、北部の州政府を担う少数民族ティグレの軍事部門が政府軍の基地を攻撃したのに対し、アビー首相が反撃を命じて軍事行動が始まりました。

現地では、政府軍の戦闘機による空爆が行われているもようで、戦闘が激しさを増す中、ロイター通信は9日、政府軍の当局者の話として、政府側の兵士、数百人、ティグレの兵士およそ500人が死亡したと伝えました。

アビー首相は、隣国エリトリアとの長年の紛争を終わらせ、国内で民主化を進めたことが評価されて、去年、ノーベル平和賞を受賞しています。

ただ、民主化に伴って、民族の権利要求が高まっていて、かつて政権を主導していたティグレの間では、国内最大勢力のオロモ出身のアビー首相に対する反発も高まっていました。

アビー首相は9日、ツイッターに軍事行動は「まもなく収束する」と投稿しましたが、停戦に向けて双方が対話に乗り出す動きはなく、内戦に陥る危険が高まっています。

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