https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

アゼルバイジャンアルメニアの係争地、ナゴルノカラバフを巡る戦闘は、ことし9月下旬からこれまでに、公表されただけでも双方合わせて1300人以上が死亡しています。

アゼルバイジャン軍は、9日、アルメニア側が事実上統治するナゴルノカラバフの中心都市ステパナケルトから南に11キロの町で軍事上の重要拠点、シュシャを占領したとする映像を公表しました。

これに対し、アルメニア側はパシニャン首相が「戦闘はまだ続いている」と否定したほか、国防省が、ドローンでアゼルバイジャン軍の部隊を攻撃する映像を公開するなど、徹底抗戦の構えを崩しておらず、戦闘のさらなる激化が懸念されています。

一方、アルメニアと同盟関係にあるロシアの国防省は9日、アルメニアの上空で、ロシア軍のヘリコプターが撃墜され、2人が死亡したと発表しました。

これについて、アゼルバイジャン外務省は声明を発表し、ロシア軍のヘリコプターを誤って撃墜したことを認め謝罪したうえで、補償の用意があると表明し、今後のロシアの動向が注目されています。

ロシアのプーチン大統領は10日、アゼルバイジャンアルメニアが係争地、ナゴルノカラバフをめぐる戦闘を現地時間の10日午前1時から完全に停止することで合意したと発表しました。

両国が停戦で合意するのは9月下旬に起きた最初の軍事衝突のあと、これで4度目となりますが、今回はロシア軍の平和維持部隊が現地に展開し、停戦の維持にあたるとしています。

プーチン大統領は「合意はナゴルノカラバフをめぐる危機を長期的に解決するための条件を作り出すだろう」と述べ、仲介の成果を強調しました。

今回の戦闘では、アゼルバイジャン軍がアルメニアが事実上統治する中心都市ステパナケルトの近郊まで部隊を進めており、劣勢に立つアルメニアには停戦によって支配地域が縮小する懸念があります。

アルメニアのパシニャン首相は10日、「苦渋の決断だった。合意内容は、われわれにとって大きな苦痛を伴うものだ」SNSに投稿し、国民に理解を求めました。

しかし、アルメニアの首都エレバンでは、停戦合意の撤回やパシニャン首相の退陣などを訴えるデモが起きているということで、今後、和平が実現するかは予断を許さない情勢です。

#南コーカサス

d1021.hatenadiary.jp

#旧ソ連