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タイでは、王制改革やプラユット首相の辞任などを求める若者たちを中心としたデモが連日、続いています。

29日は、首都バンコクにある軍の第11歩兵連隊の基地の前で抗議活動が行われ、警察の発表でおよそ2000人が集まりました。

この部隊は、去年10月、勅令で指揮系統が陸軍から離れ、国王みずからが指揮権を持つようになっていて、デモ隊のリーダーたちは、「軍の指揮は、人々に選ばれた政府によって行われるべきで、国民主権の侵害だ。軍隊を国民のもとに返すべきだ」などと訴えました。

デモ隊は、要求の1つである憲法改正が議会で事実上、拒否されたことに反発を強めていて、王室の財産の管理や軍への関与の在り方など、王制改革を求める声が一層高まっています。

一方、政権側は王室に対する中傷を禁じる不敬罪の適用も含め、デモを徹底的に取り締まる方針を示していて、緊張が続いています。

参加した16歳の男子高校生は「国王であってもその行為には透明性があるべきだし、批判されるべきだ。王制を改革して欲しい」と話していました。

出頭を命じられたのは、プラユット首相の辞任や王制改革を求めるデモ隊の中心メンバーなど男女5人です。

5人は、日本時間の30日午後3時すぎ、タイの首都バンコクにある警察署に出頭しました。

警察はNHKの取材に対し、5人がことし9月、バンコクで行われた抗議活動の演説の中で、王室を中傷した疑いがあるとしています。

警察は、不敬罪の適用も視野に取り調べを始めたとしています。

タイの不敬罪は裁判で有罪の場合、最も長くて禁錮15年の刑が科されることで知られています。

地元の法律の専門家などでつくる団体によりますと、タイでは、おととし10月以降、この容疑で逮捕された人は確認されていないということです。

タイでは、29日もデモ隊が、国王直属の軍の、部隊の基地の前で抗議活動を行うなど、王室への批判を強めていて、政権側には、不敬罪の適用も辞さない構えを示すことで、デモを抑え込みたいねらいがあるものとみられます。

これに対し、デモ隊側は「表現の自由の侵害だ」などと反発を強めています。

警察が王室を中傷した疑いがあるとしているデモ隊の中心メンバーで弁護士のアノン・ナムパー氏は、警察署に出頭する前、報道陣に対し、「不敬罪は不正なものだ。裁判所はこの法律が政権の道具として利用されていることを理解しているはずだ」と批判しました。

そのうえで、「王室や政権がわたしたちデモ隊の声に耳を傾けずに、不敬罪を適用するのであれば闘い続ける」として、抗議活動を続ける考えを示しました。

そして、タイで強権的な政治への抵抗を意味する3本指を立てた手で口元を覆ったあと、警察署に出頭しました。

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