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タイのプラユット政権は、プラユット首相の辞任や王制改革などを求めるデモを抑え込むため、最長で禁錮15年の刑が科される不敬罪を適用する構えを見せていて、警察はデモ隊の中心メンバーらを断続的に取り調べています。

これに反発を強めた若者たちは、10日に首都バンコクの中心部で大規模なデモを呼びかけていて、人々が集まり始めています。

集まった女性は「どのような発言に不敬罪が適用されるのか分からないので、おそれています」と話し、男性は「不敬罪は時代遅れで、意見が異なる人たちを取り締まる道具に使われている」と反発しています。

また、デモ隊を日本から支援しているタイ人で、京都大学のパビン・チャチャワンポンパン准教授は、ビデオメッセージを寄せ「国王のふるまいは国民を失望させ、不敬罪を使って黙らせようとすれば、その失望はさらに大きくなる」などと述べて、国王を非難しました。

デモ隊は、国王による政治への介入や、王室財産の使いみちの不透明性などを指摘して批判し、これまでも、王室関連の施設に向けデモ行進するなど圧力を強めていて、プラユット政権との間で緊迫した状況が続いています。

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