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プーチン大統領は17日、年末恒例の記者会見を開き、アメリカのバイデン次期大統領について「内政と外交の両方で経験を積んでいる」と評価し、「米ロ間でこれまでに生じた問題のすべてとは行かないだろうが、少なくとも一部が新政権のもとで解決されることを期待している」と述べました。

アメリカがロシアへの経済制裁を強めているほか、両国が結んだ核軍縮条約の1つが去年失効するなど、双方の関係は冷戦が終結して以降、最悪とも言われていて、バイデン次期大統領の就任をきっかけに関係が改善することに期待を示した形です。

また、ロシアの野党勢力の指導者、ナワリヌイ氏が化学兵器の神経剤で襲われたとみられる事件に関し、国際的な調査報道グループなどがロシアの治安機関が関与していたとする調査結果を公表したことについては「調査ではなく、アメリカの情報機関の資料を発表したにすぎない」と述べ、関与を否定しました。

このほか、新型コロナウイルスの国産のワクチンを自身が接種するかという質問に対しては「専門家によると、今のロシアのワクチンは一定の年齢層を対象とし、私の年齢層にはまだ届いていない」と述べ、68歳という年齢を理由に、今後、専門家の助言に従って接種の時期を見極める考えを示しました。

ロシアのプーチン大統領は17日の記者会見で、野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏を巡る毒殺未遂事件について、ロシアの情報機関が関与したという説は米国による陰謀で、ナワリヌイ氏は標的になるほどの重要人物ではないと述べた。

プーチン派の中心人物であるナワリヌイ氏は、8月に国内線の旅客機で倒れ、その後ドイツに搬送され治療を受けた。欧州3カ国での検査で神経剤「ノビチョク」が使用されたことが確認されたが、ロシアは関与を否定している。

英調査報道機関「べリングキャット」とロシアメディア「ザ・インサイダー」がCNNなどと共同で行った調査によると、飛行記録や携帯電話の位置情報などから、ナワリヌイ氏を数年にわたって監視してきたロシア連邦保安局(FSB)の暗殺チームが特定されたという。

プーチン氏はこれについて、米国の情報機関からの情報で構成されたものとし、「(ロシアの)指導者を攻撃するためのトリックだ」と一蹴。ナワリヌイ氏が米機関から支援を受けていたと示唆し、ロシア当局が同氏を監視していたのは正しいことだったとも述べた。

一方で、それは同氏に毒を盛る必要があったという意味にはならないとし、「毒を盛るなら、殺害していただろう」と語った。

また、ロシアが開発した新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」については、可能になれば接種を受けると述べた。また、同ワクチンの生産を加速する必要があるとし、一部は海外で生産できるという考えも示した。

#反ロシア#対中露戦

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