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今月20日に行われるアメリカのバイデン次期大統領の就任式をめぐっては、トランプ大統領が8日「就任式にはいかない」として出席しない考えを表明しました。

大統領の就任式では任期を終える大統領が同席して新大統領就任を祝うのが慣例で欠席は異例ですが、アメリカの複数のメディアは9日、ペンス副大統領は出席する予定だと伝えました。

ペンス副大統領は今月6日の大統領選挙の結果を確定させる連邦議会の合同会議で議長を務めていましたが、その際トランプ大統領からバイデン氏の当選を認めないよう強く要求されたのに対し、みずからに権限はないとしてこれを拒んで、2人の間の亀裂が表面化しています。

バイデン次期大統領はトランプ大統領を「この国にとって恥ずべき存在だ」として非難する一方、ペンス副大統領の就任式への出席は歓迎する考えを示していました。

トランプ大統領には連邦議会に大統領の支持者が乱入した事件の対応をめぐって政権や共和党内からも批判が出ていて、大統領の孤立化も指摘され始めています。

アメリカでは今月6日、連邦議会で大統領選挙の結果を確定する合同会議の最中に選挙での不正を訴えるトランプ大統領の支持者らが議事堂に乱入して警察などと衝突し、一連の混乱の中で5人が死亡しました。

事件から最初の週末、各地ではデモが行われ、アメリカ西部のロサンゼルスでは、事件に抗議するおよそ50人が車で行進し、「トランプ大統領は今すぐ辞任すべきだ」とか「アメリカは独裁国家ではない」という紙を掲げて大統領の辞任を求めました。

一方、ロサンゼルスではトランプ大統領の支持者によるデモも別の場所で行われ、およそ50人の参加者が「私は大統領を支持する」、「私たちはあきらめない」と書かれたプラカードを掲げ、大統領への支持を訴えていました。

メディアによりますと、トランプ大統領に反発する人たちと支持する人たちのデモはほかの都市でも行われ、西部のサンディエゴでは双方が衝突して警察が出動する事態となり、トランプ大統領をめぐる世論は依然、大きく分かれています。

アメリカでは今月6日、首都ワシントンにある連邦議会の議事堂に大統領選挙での不正を訴える暴徒化したトランプ大統領の支持者らが乱入し、混乱の中で5人が死亡しました。

この事件をめぐってはツイッタートランプ大統領の投稿がさらなる暴力をあおる危険があるとしてアカウントを凍結しましたが、こうしたなかアップルは9日、ソーシャルメディアのひとつ「パーラー」の配信を一時的に停止したと発表しました。

アップルによりますと「パーラー」に暴力行為を助長するような投稿の拡散を防ぐよう求めたものの、対応が不十分だと判断したということです。

現地のメディアは、「パーラー」はトランプ大統領の支持者ら保守的な人たちが多く利用しているとしていて、今月6日の連邦議会議事堂の乱入事件をめぐるやり取りも見られたと伝えています。

「パーラー」をめぐっては、IT大手のグーグルもアプリの利用者の間で暴力行為をあおる投稿が続き、社会への脅威が差し迫っているとして、配信を一時停止しています。

#米大統領

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