米国務長官 タリバンとの和平合意 検証する考え明らかに #nhk_news https://t.co/aVnd3GizdU
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年1月29日
アメリカのブリンケン国務長官は28日、アフガニスタンのガニ大統領と電話で会談しました。
この中で、ブリンケン長官は、アフガニスタンの和平プロセスを強く支援するとしたうえで、「去年2月のアメリカとタリバンとの合意を検証する」と述べ、トランプ前政権下で結ばれた和平合意を検証する考えを明らかにしました。
具体的には、タリバンが、テロ組織との関係断絶や、アフガニスタン政府と停戦に向けた協議を着実に行っているかなどを検証するとしています。
一方、タリバンの幹部はNHKの取材に対し「われわれは合意内容を守っている。アメリカの新たな政権に約束を守るよう求める」と述べ、アメリカ側に改めて合意内容を履行するよう求めました。
アメリカとタリバンの和平合意では、合意から14か月以内にアメリカ軍を完全撤退させることなどが盛り込まれていて、今後、和平の実現に向けて合意内容が履行されるかが焦点です。
アメリカ国防総省のカービー報道官は28日、記者会見で、アフガニスタンではテロや暴力がおさまっていないとしたうえで「タリバンは和平合意を守っていない」と指摘しました。
そのうえで「彼らが合意を守らなければ、交渉の当事者の誰もが約束を果たすことが難しくなるだろう」と述べ、和平合意の通り、ことし5月にアメリカ軍の部隊を完全に撤退できるかどうかは、タリバン側の対応を見極める必要があるという考えを示しました。
パキスタン 米記者殺害などの罪問われた過激派の男に釈放命令 #nhk_news https://t.co/oCJ4pVq2yB
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年1月28日
パキスタンで19年前、アメリカ人の記者を殺害したとして、殺人などの罪に問われたイスラム過激派の男について、パキスタンの最高裁判所は釈放を命じました。アメリカ政府は反発を強めていて、男の身柄をアメリカに引き渡すことを含めて検討するようパキスタン政府に要求しました。
この事件は、アメリカの有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」のダニエル・パール記者が、2002年1月、パキスタン南部のカラチでテロ組織の取材中に誘拐され殺害されたものです。
事件のあと、主犯格でイスラム過激派のシェイク・オマル被告が殺人などの罪に問われ、1審で死刑判決が言い渡されましたが、2審はこれを取り消し、遺族などが上訴していました。
地元メディアによりますと、パキスタンの最高裁判所は28日、遺族などの訴えを退け、関係当局にオマル被告の釈放を命じたということです。
詳しい内容は明らかになっていませんが、地元メディアは「事件に関与したことを示す十分な証拠がなかった」と伝えています。
パール記者の遺族は弁護士を通じ「被告の釈放は、ジャーナリストやパキスタン国民を危険にさらす」という声明を発表しました。
また、ホワイトハウスのサキ報道官は記者会見で裁判所の決定を非難したうえで「被告の身柄をアメリカ側に引き渡すことを含めて法的な選択肢を検討するようパキスタン政府に求める」と述べ、パキスタン政府の対応が注目されます。
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