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アメリカ国防総省のミラー国防長官代行は15日、声明を発表し、アフガニスタンに駐留するアメリカ軍の部隊を2500人規模に削減したことを明らかにしました。

これは、去年11月の4500人規模からさらに削減したもので、2001年の同時多発テロ事件を受けて、アメリカ軍がアフガニスタンで軍事作戦を開始して以降、最も少ない規模となります。

アフガニスタンなどに駐留するアメリカ軍の部隊をめぐっては、トランプ大統領の意向を受けてミラー国防長官代行が、新政権の発足前の今月15日に、削減に伴う部隊の撤退を完了させる方針を示していました。

アフガニスタンでは、去年2月のアメリカと反政府武装勢力タリバンとの和平合意を受けて、アメリカ軍の撤退が進む中、アフガニスタン政府とタリバンとの間で、依然として戦闘が続いています。

去年9月には、停戦に向けた協議が始まりましたが、条件などをめぐり、こう着した状態が続いていて、駐留するアメリカ軍の削減によって治安の悪化が懸念されています。

アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンの幹部は、NHKの取材に対し、アフガニスタンに展開するアメリカ軍の部隊をさらに削減したことは評価に値する」と述べ、歓迎する意向を示しました。

そのうえで、「去年2月にアメリカと結んだ和平合意に沿って、アメリカは軍を削減している。われわれも合意を守り、アメリカが今後も軍の完全撤退に向けて合意を順守することを期待している」と述べ、今月20日に就任するバイデン次期大統領の新政権に対して、アフガニスタンからのアメリカ軍の完全撤退を求めていく考えを明らかにしました。

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