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ロシアでは、化学兵器の神経剤で襲われたとみられる、野党勢力の指導者ナワリヌイ氏が療養先のドイツから帰国した直後に逮捕されたことを受けて、先月31日、釈放を求める抗議活動が各地で行われました。

抗議活動は先月23日に続くもので、今回も治安部隊が参加者を次々と拘束し、人権団体によりますと、これまでに80を超える都市で5000人以上が拘束されたということで、拘束された人の数は先月23日を上回ったとみられます。

首都モスクワでは、抗議活動に参加していない市民が拘束されたケースもあったということで、20代の男性はNHKの取材に対して「地下鉄を降りて歩いていたら友達が拘束されました。あっという間のことでした」と話していました。

ナワリヌイ氏を巡っては、過去の経済事件で受けた有罪判決の執行猶予を取り消すかどうかの審理が今月2日にモスクワの裁判所で行われる予定です。

野党勢力は、これに合わせて裁判所の前に集まるよう支持者に呼びかけていて、プーチン政権が抗議活動を力で抑え込もうとする中、対決姿勢を強めています。

イギリスのラーブ外相は先月31日、ツイッターに投稿し、ロシアの当局は平和的に抗議する人やジャーナリストを無差別に拘束したなどと非難しました。

そして、ロシア政府に対し、平和的な抗議活動を行う市民の権利を尊重するよう求めるとともに、報道の自由も守られるべきだと強調しました。

またEUヨーロッパ連合で外交を担当するボレル上級代表はツイッターに「大勢の身柄を拘束し、過度な力を行使したことを非難する」と投稿しました。

さらに「市民は抑圧の恐怖を感じることなくデモを行う権利を行使できなければならない」として、ロシア政府に対して平和的な抗議活動を認めるよう強く求めました。

#反ロシア#対中露戦

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