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ミャンマーでクーデターを実行した軍に対する大規模な抗議デモが続くなか、アウン・サン・スー・チー国家顧問が率いる政党、NLD=国民民主連盟は党の幹部ら少なくとも6人が新たに当局に拘束されたと明らかにしました。抗議デモが続き、政府の職員なども参加するなか、軍が影響力を持つNLDに圧力を強めているとみられます。

これは、スー・チー氏が率いる政党、NLDの関係者が明らかにしたもので、10日夜、NLDの幹部ら少なくとも6人が、当局によって拘束されたということです。
この中には、スー・チー政権の閣僚も含まれ、6人のほかにも多くのNLD関係者が新たに拘束されたという情報もあるということです。
NLDは9日にも最大都市、ヤンゴンにある党の本部が警察などの捜索を受け、現金や通帳などが押収されたとしています。
ミャンマー国内では、11日もヤンゴンや首都、ネピドーなどで6日連続となる大規模な抗議デモが行われていて、中には政府の職員などが職務を拒否してデモに参加し、スー・チー氏の解放や軍への抵抗を呼びかけています。
スー・チー氏が率いるNLDは今も国民の高い支持を受け、こうした活動のよりどころとなっているだけに、軍はデモの拡大を阻止するため、党の幹部らを拘束し、圧力を強めているとみられます。

首都、ネピドーで2月9日に行われた抗議活動では、警察がデモ隊に向かって発砲しました。現地の人権団体によりますと、合わせて4人がけがをし、このうち20歳の女性が頭を撃たれて重体となり、今も病院で治療を受けています。

この女性の姉のミャ・ダ・ド・ヌエさんが現地で報道陣の取材に応じました。ミャ・ダ・ド・ヌエさんと撃たれた妹のミャ・トゥエ・トゥエ・カインさんの2人は抗議活動に参加するため、近くの村からネピドーを訪れていました。

妹が撃たれたときの様子については、「警察は、空に向かって発砲していると思っていたので妹が倒れたとき、私は彼女が怒りのあまり気を失ったのだと思いました。しかし、後頭部から血が流れていたのを見て、撃たれたのだと分かりました」と話していました。

銃撃を受けた翌日、妹のミャ・トゥエ・トゥエ・カインさんは20歳の誕生日を迎えましたが、入院先の病院の医師によりますと、今も意識のない状態が続いています。

銃弾がヘルメットを貫通して側頭部に入り、頭の中に残ったままだということで、手術を行うかどうか近く判断するということです。

姉のミャ・ダ・ド・ヌエさんは「胸が張り裂けるほどつらくことばにできません。妹のためにも軍の独裁を終わらせるまで私は闘い続けます。ミャンマーの国民だけでなく世界中の人に支援をお願いしたいです」と話していました。

ミャンマーでは11日、最大都市ヤンゴンや首都ネピドーなど各地で大規模な抗議デモが続き、軍によるクーデターを明確に批判しない中国の大使館の前でも、市民らが抗議デモを行いました。

また、軍の統治を拒否する意思を示そうと、警察官が職務を拒否したり、政府の職員が職場を放棄してストライキを行ったりするなど抗議の動きも広がっています。

こうした事態を受けて、軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官が、国民向けのテレビ演説を行い「一部の公務員が、無法者たちにそそのかされ、職責を果たしていない」と非難しました。

そして「職務を離れている者は、感情にとらわれることなく、国や国民の利益のために、直ちに職務に復帰することが求められる」と述べて、公務員は仕事に戻るよう求めました。

軍のクーデターに抗議する市民による大規模な抗議デモが11日で6日連続となる中、今回の演説では、国民の生活や経済活動に影響が出始めていると、軍が焦りを感じていることがうかがえます。

ミャンマーでのクーデターをめぐりアメリ財務省は11日、声明を発表し、クーデターを主導した軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官を始めとする軍の幹部ら10人と、軍が所有、または管理するルビーやひすいを扱う3つの企業に対して制裁を科すと発表しました。

制裁はバイデン大統領が10日に署名した大統領令に基づくもので、アメリカ国内の資産が凍結されるほか、アメリカ人との取り引きも禁止されます。

イエレン財務長官は声明の中で「ミャンマー軍が方針を変えない場合には、追加の行動を取る用意がある」として、追加制裁も辞さない構えを示して強くけん制しました。

ブリンケン国務長官も声明を発表し「軍事政権は権力を放棄し、不当に拘束されたすべての人々を解放し、暴力を停止するべきだ」として軍に対し、アウン・サン・スー・チー国家顧問などを即時解放したうえで民政に復帰するよう改めて要求しました。

また、アメリカ商務省はミャンマー国防省に機密性の高い品目の輸出を規制する措置を発表するなど、ミャンマー軍への圧力を強めています。

ミャンマーでのクーデターをめぐり、バイデン政権はアジアの同盟国や友好国とも繰り返し対応を協議していて、国際社会とも連携しながら圧力を強める方針です。

アメリ財務省は11日、声明を発表し、ミャンマーでクーデターを主導した軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官を始めとする軍の幹部ら10人と軍が所有、または管理するルビーやひすいを扱う3つの企業に対して制裁を科すと発表しました。

アメリカ国内の資産が凍結されるほか、アメリカ人との取り引きも禁止されます。

これについて、ミャンマー軍は、これまでのところ公式な反応を示していません。

ただ、ミャンマーでは、軍事政権時代、制裁などの影響で経済発展が妨げられてきました。

軍は、アメリカが今後、制裁の範囲をどこまで広げるのかや、ヨーロッパや日本がどう対応するのか、注視しているものとみられます。

一方、ミャンマーでは、軍が首都ネピドーや最大都市ヤンゴンなどで5人以上の集会の禁止を命じていますが、12日もヤンゴンなど各地で軍に対する抗議デモが行われました。

ロイター通信によりますと、南部の町、モーラミャインでは、警察がデモ隊に発砲し3人がけがをしたということです。

ミャンマーでクーデターを実行した軍は、国営テレビで声明を出し、刑務所に収容されている受刑者のうち2万3314人について恩赦を与え、釈放すると発表しました。その理由について「国づくりに向けて国民としての役割と義務を果たしてもらうためだ」としています。これまでのところ、釈放の対象者について詳しい説明はありません。

恩赦は12日行われ、最大都市ヤンゴンの刑務所から受刑者が次々と出所しました。

これについて、アウン・サン・スー・チー氏が率いる政党、NLD=国民民主連盟の幹部、アウン・チー・ニュン氏はNHKの電話取材に対し、受刑者の中には軍を支持する人もいると指摘しました。

そのうえで「軍に対する抗議活動に混乱を引き起こすことをねらっている」と述べ、軍に対する大規模な抗議デモが12日も行われる中、軍が受刑者たちを利用して抗議活動を妨害するのではないかと警戒を強めています。

さらに「刑務所には多くの空きがあると広く知らせることで、抗議活動の参加者を脅そうとしているのかもしれない」と話していました。

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