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イスラエルの占領下にあるパレスチナでは、今月2日からヨルダン川西岸地区でワクチンの接種が始まる一方、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するガザ地区ではワクチンの入手が遅れています。

こうしたなか、ガザ地区では17日、パレスチナ暫定自治政府が提供したロシア製のワクチン1000回分を載せたトラックがヨルダン川西岸地区からイスラエルの検問所を通過し、新型コロナウイルスのワクチンが初めて到着しました。

人口200万人が暮らすガザ地区では、これまでに5万人以上が感染し、医療体制もぜい弱なことから感染拡大への懸念が続いていて、保健省は21日から医療従事者向けの接種を始めるとしています。

このワクチンをめぐっては、15日、西岸地区からガザ地区への輸送が予定されていましたが、イスラエル側が検問所の通過を認めず、パレスチナ暫定自治政府国際法違反だと非難していました。

イスラエル政府は正式にコメントしていませんが、議会では、ハマスが実効支配するガザ地区へのワクチンの輸送に反対する意見も出ていました。

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