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北朝鮮 コロナ対策の国境封鎖 今月中にも制限の一部緩和か #nhk_news https://t.co/GXDLiXkTcb
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年4月15日
北朝鮮は、新型コロナウイルス対策として中国との国境を封鎖し、人の往来や物資の移動を厳しく制限していますが、中朝の貿易関係者や北京の外交当局者によりますと、早ければ今月中にも貨物列車による物資の往来が再開されるのではないかという見方が出ているということです。
NHKは15日、北朝鮮と国境を接する中国東北部、丹東の駅で、北朝鮮に向かうとみられる貨物列車を確認しました。
十数両の貨物列車には、ピョンヤンにある駅の名前が朝鮮語で書かれています。
この駅の名前が書かれた列車は、過去にも中国と北朝鮮との間を行き来しています。
また、中国の出入国の審査場のそばには「流行病学調査区」と書かれた建物が新たに設置されたことが分かりました。
中国でこうした名前の施設は、発熱がないかなどを確認する場所として使われていて、物資の移動を厳しく制限してきた措置について一部を緩和するために準備を進めている可能性もあります。
ロシア国営のタス通信は、北朝鮮に駐在するロシアのマツェゴラ大使の話として、北朝鮮でとられている感染対策の制限が一部緩和されたと14日、伝えました。
このなかでマツェゴラ大使は「結婚式が許可され、式の間、新郎新婦に限ってマスクを外すことが例外的に許されている。19日からは学校の再開も検討されている」と述べたということです。
さらに北朝鮮が、外国からの物資の輸送を厳しく制限していることに関連し「現在、北朝鮮側で大規模な消毒施設を急ピッチで建設している。4月末までに完成し、その後は、物資輸送が再開するという情報がある」と話したということです。
北朝鮮の政治に詳しい慶應義塾大学の礒崎敦仁教授は、北朝鮮国内でも制限の一部緩和に向けた動きが出ていると指摘しています。
礒崎教授は「北朝鮮では先月、『輸入物資消毒法』という、輸入してきたものをきちんと消毒せよという法律が新しく作られた。これは中国との貿易再開の兆しと言っていい。それから1か月以上たち、北朝鮮は中国側の状況を注視しながら、非常に慎重に、中朝貿易を再開しようと調整してきたように思う」と述べました。
そして「北朝鮮の経済は非常に厳しいとキム・ジョンウン(金正恩)総書記自身が認めている。やはり貿易を再開しなくてはならず、まずは物資の輸送から行うということなのだろう。中国からの物資受け入れがうまくいけば、北朝鮮は徐々に人的往来の再開につなげ、さらにほかの国との外交につなげていくと思う」という見方を示しました。
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