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インドネシア海軍によりますと、21日、海軍所属の潜水艦「KRIナンガラ402」がバリ島の北およそ37キロの海域で消息を絶ちました。潜水艦には司令官と兵士合わせて53人が乗っていて、現場の海域でミサイルと魚雷の発射演習の準備をしていたということです。

22日午後、バリ島で記者会見をしたインドネシア海軍の幹部は、この潜水艦は潜水が許可されてからおよそ3時間後に連絡が途絶えたとしていて、現場の海域では潜水艦から流出したとみられる油が確認されているほか、水深50メートルから100メートルの地点で磁気が探知され、海軍が捜索を続けています。

また艦内の酸素はおよそ72時間分だとしていて、事故が起きていた場合は現地時間の24日未明には尽きる可能性があることを明らかにしました。

インドネシア政府は周辺国の海軍にも支援を要請していて、シンガポールやマレーシアの潜水艦が今週末から来週にかけて到着し、捜索に加わる予定です。

ミャンマーでは、アウン・サン・スー・チー氏が率いる政党の議員らが組織した「連邦議会代表委員会」が今月16日、軍の統治に対抗するため、あらゆる国民の力を結集させる「国民統一政府」という独自の政府を発足させました。

これについて軍は、22日夜、国営テレビを通じ「憲法に基づいて軍が設置した最高意思決定機関を転覆させるため、非合法の政府が結成されようとしている」として、「国民統一政府」が新たに任命した閣僚全員を含む26人に逮捕状を出したと発表しました。

ミャンマー情勢をめぐっては、24日、ASEAN東南アジア諸国連合の首脳級の会議がインドネシアで開催され、国連でミャンマー問題を担当するバーグナー特使も現地入りします。

この会議には、ミャンマー軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官が出席する予定ですが、「国民統一政府」は、ASEAN各国に対し「国民統一政府」をミャンマーの正式な政府と認めるよう求めています。

ミャンマー軍としては、ASEANの会議を前に、軍に対抗する勢力への圧力を強め、軍の統治を既成事実化しようというねらいがあるとみられます。

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