アフガニスタンの米軍撤退 「和平合意に違反」タリバンが非難 #nhk_news https://t.co/GCf2jcAUA5
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年4月30日
アフガニスタンをめぐってアメリカのバイデン政権は、同時多発テロ事件から20年の節目となることし9月11日までに駐留するアメリカ軍を完全に撤退させるとしていて、4月29日に軍の撤退を始めたことを明らかにしました。
ただ、アメリカのトランプ前政権は去年2月、反政府武装勢力タリバンと5月1日までの軍の完全撤退を含む和平合意を結んでいたため、当初の撤退期限が9月に延期されたことにタリバン側は反発を強めていました。
アメリカ軍が撤退を始める中、タリバンの複数の幹部が4月30日、NHKの取材に応じ「アメリカ軍が完全撤退に向けて行動をとったことは理解できるが、和平合意に違反した撤退だ」と述べ、アメリカ側を改めて非難しました。
そのうえで「今後、アメリカ軍などへの対抗措置も辞さない」と述べ、アフガニスタンから撤退するアメリカ軍やNATO=北大西洋条約機構など国際部隊に攻撃を行う可能性も示唆しました。
アフガニスタンでは、政府とタリバンとの戦闘が各地で続いているほか、過激派組織IS=イスラミックステートなどによるテロも後を絶たないことから、治安のさらなる悪化が懸念されています。
アフガニスタンで爆発 21人死亡 反政府武装勢力によるテロか #nhk_news https://t.co/LpEhFxc2aL
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年5月1日
アフガニスタン内務省によりますと、4月30日の夜、首都カブールの南にあるロガール州で爆発物を積んだ車が爆発しました。
この爆発で、現場近くの病院や宿泊施設などが損壊して、これまでに21人が死亡し、90人以上がけがをして病院で手当てを受けています。
当時、宿泊施設には大学の入学試験を控えた多くの学生が集まっていたということです。
これまでのところ犯行声明は出されていませんが、アフガニスタン大統領府は声明で、反政府武装勢力タリバンによるテロとの見方を示しました。
アフガニスタンをめぐっては、アメリカのバイデン政権が、現地に駐留する軍を9月11日までに完全撤退させるとしていて、すでに撤収作業を進めています。
これに対してタリバン側は、トランプ前政権が和平合意の中で完全撤退するとしていた、5月1日から期限が延期されたことは、合意違反にあたるとして反発を強めています。
こうした中、アフガニスタン各地では政府とタリバンの戦闘が続いているほか、テロや襲撃も相次いでいて、治安のさらなる悪化が懸念されています。
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