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韓国の脱北者団体は先月、北朝鮮キム・ジョンウン総書記を批判するビラ50万枚を北朝鮮に向けて飛ばしました。

これについて、キム総書記の妹のヨジョン氏が朝鮮労働党機関紙、「労働新聞」などを通じて談話を発表しました。

ヨジョン氏は談話の中で、脱北者のくずたちが挑発行為を行った。非常に不潔な行為で、不快感を隠せない」と非難したうえで「無分別な行動を放置し、阻止しなかった」として責任は韓国政府にあると主張しました。

そのうえで、「われわれは、このまま見てばかりはいない。わが国に対する深刻な挑発とみなし、相応の行動を検討する。結果に対する責任はすべて南の当局が負うことになるだろう」として何らかの措置をとると予告し、反発しました。

韓国の脱北者団体は、去年5月にもキム総書記を批判する同じようなビラを飛ばしていて、これに対して北朝鮮は、この翌月、北朝鮮南西部のケソン(開城)にある南北の共同連絡事務所を爆破して激しく反発しました。

アメリカのバイデン大統領は、4月、就任から100日になるのに合わせて施政方針を示す初めての演説を行い、北朝鮮の核開発について「アメリカと世界の安全保障に深刻な脅威をもたらす」と述べました。

これについて、北朝鮮外務省でアメリカを担当するクォン・ジョングン局長は、2日朝、北朝鮮国営の朝鮮中央通信を通じて談話を発表しました。

クォン局長は談話の中で「われわれを核で脅してきたアメリカが、われわれの自衛的な抑止力をののしること自体が、自衛権に対する侵害だ」と反発しました。

そのうえで、バイデン大統領に対して「非常に大きな失敗をした」と批判したうえで「われわれに対するアメリカの新たな政策の根幹が明らかになった以上、それに相応する措置を講じざるをえず、アメリカは深刻な状況に直面することになるだろう」とけん制しました。

一方、アメリ国務省の報道官が、4月、北朝鮮新型コロナウイルス対策と称して中国との国境地域で銃殺を含む厳しい措置をとっていると非難したことについて、北朝鮮外務省の報道官は談話を発表し「国家主権に対する侵害だ。われわれの最高尊厳を冒とくすることは全面対決を準備しているというシグナルになる。必ず後悔することになるだろう」と反発しました。

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