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経団連では、10日午後3時半から久保田政一事務総長が記者会見を開き、理由などについて詳しい説明を行うことにしています。

中西会長は去年7月、リンパ腫が再発したとして再び入院し、病院で治療を受けながらオンラインで政府の会議に出席するなど業務にあたってきました。

しかし先月19日に予定していた定例の記者会見は「治療の副作用で体調不良が起きている」などとして中止していました。

経団連の中西会長は大手電機メーカーの日立製作所の会長を務める一方で、平成30年5月に経団連会長に就任しました。

しかしおととし、体調を崩して入院し、検査の結果、リンパ腫であることを明らかにしました。

その後、病状が落ち着いて安定した状態になったとして、いったんは退院して業務に復帰したものの、去年7月、再び入院し、リンパ腫が再発したと発表していました。

関係者によりますと中西氏は先月ごろから病状が悪化したということで、会長職を続けることが難しくなったとして、退任する意向を固めたということです。

これを受けて経団連は後任の会長に「住友化学」の十倉雅和会長をあてる方針を固めました。

十倉氏は70歳。おととしから住友化学の会長を務め、経団連では副会長を経て現在は審議員会の副議長を務めています。

経団連は10日午後、中西会長の退任と新会長の就任について記者会見をして説明することにしています。

リンパ腫による病気療養のため任期途中で退任する中西宏明会長の後任に経団連は大手化学メーカー「住友化学」の十倉雅和会長をあてる方針を固めました。

十倉氏は70歳。2019年から住友化学の会長を務め、経団連では副会長を経て現在は審議員会の副議長を務めています。

経団連では、リンパ腫が再発して去年夏から再び入院した中西会長が、2期4年の任期途中で退く意向を示したことから後任の人選を進めてきました。

関係者によりますと、化学メーカーのトップを務め、財界活動が豊富な十倉氏が後任の会長に適任だと判断したということで、10日午後、正式に発表することにしています。

経団連は10日、記者会見し、リンパ腫の治療を続けている中西会長が来月1日付けで退任すると発表しました。

会見した久保田政一事務総長によりますと、去年の再発後、いったん病状が落ち着いていたリンパ腫の再々発の可能性があり、会長職を続けることが難しくなったとして、中西会長から退任の申し出があったということです。

中西氏の後任の会長には住友化学の十倉雅和会長の就任が内定しました。

十倉氏は、70歳。おととしから住友化学の会長を務め、経団連では副会長を経て現在は審議員会の副議長を務めています。

十倉氏は来月1日に開かれる経団連の総会を経て正式に会長に就任する予定で、平成22年から4年間、経団連会長を務めた米倉弘昌氏以来、2人目の住友化学出身の会長となります。

十倉氏は会見で「コロナからの復活を目指すべく、政官民が力を合わせて感染拡大の防止と経済回復の両立に全力で取り組むことが肝要だ。次期会長として経済社会のさらなる発展に力を尽くしたい」と抱負を述べました。

後任の会長に就任する十倉雅和氏は、記者会見で「突然のことで私自身、非常に驚いているというのが率直なところだが、大変光栄な事だ。本来であれば、ことしは中西経団連の集大成の年であり、任期途中で退任を余儀なくされた中西会長の無念さに思いをいたすと胸が詰まる思いだ」と述べました。

そのうえで「当面はコロナからの復活を目指すべく、政官民が力を合わせて感染拡大の防止と経済回復の両立に全力で取り組むことが肝要だ。微力ながら次期会長として、わが国の経済社会のさらなる発展に力を尽くしたい」と述べました。

十倉氏は、経団連として取り組むべき課題について「デジタルトランスフォーメーションとカーボンニュートラルが今後の日本の経済成長戦略であり、経団連も積極的にこれに参画していきたい。カーボンニュートラルでは、確かに日本は出遅れたかもしれないが、今、猛烈な勢いで各社が検討を進めており、それがイノベーションに変わっていくと思う。それを結集して日本経済を引っ張っていきたいし、必要な政策を積極的に政府に発信していきたい」と述べました。

十倉氏は10日の記者会見で、先月15日に経団連の久保田政一事務総長から就任の打診を受け、熟慮した結果、その翌週に受諾の回答をしたと述べました。

また会見に同席した久保田事務総長は、先月13日に中西会長から退任の意向を伝えられ、後任の選定を進めてきたことを明らかにしました。

経団連の副会長の経験者で、企業の社長や会長を務めているという原則にもとづいて人選を行う中で、中西会長から十倉氏に後任をお願いしたいとの意向があり、久保田事務総長が先月15日に十倉氏を訪ね、就任を打診したということです。

任期途中での退任を表明した経団連の中西会長は、去年7月にリンパ腫が再発したとして病院で治療を続けていましたが、経団連は、その後の検査で、病状が落ち着きつつあったリンパ腫が再々発した可能性があることを明らかにしました。

経団連の久保田政一事務総長は記者会見で「本人は、来月に開かれる経団連の総会に出席して、本格的に業務に復帰することに意欲を見せていたが、本人からは治療に専念したいという申し出があった」と述べました。

病状が深刻なのかという記者からの質問に対しては「症状の詳細は承知していないが、メールはできるけれども、オンラインで登場するようなことは難しい」と述べました。

そのうえで任期途中での退任となったことについて「中西会長とは電話で話したが、心中を察するとことばもない」と述べました。

十倉雅和氏は、兵庫県西脇市出身の70歳。昭和49年に当時の住友化学工業に入社し、平成23年住友化学の社長に就任。おととしからは会長を務めています。

リーマンショックの影響で業績が悪化する中、プラスチックなどの原料となる「エチレン」の国内生産からの撤退を決めるなど主力の石油化学事業で合理化を進め、経営の立て直しに力を尽くしました。

財界活動としては平成27年から4年間、経団連の副会長を務め、現在は、審議員会の副議長を務めています。

中西宏明氏は75歳。昭和45年に日立製作所に入社し、北米やヨーロッパの代表などを務めたあと平成22年に社長に就任し、平成26年からは会長を務めています。

平成20年度に日本の製造業としては当時、過去最大の7800億円を超える巨額の赤字に陥った日立の再建に手腕を発揮し「選択と集中」を進めて業績のV字回復を果たしました。

経団連の会長には平成30年5月に就任し、これまで経団連が策定していた就職活動のルールを廃止したり、新卒一括採用や終身雇用などの「日本型雇用システム」の見直しを呼びかけました。

また、政府の経済財政諮問会議や気候変動対策推進のための有識者会議のメンバーなどもつとめ、エネルギー政策やデジタル社会の実現に向けた提言も積極的に発信しています。

中西氏はおととし、体調を崩して入院し、検査の結果、リンパ腫であることを明らかにしました。

その後、病状が落ち着いて安定した状態になったとして、いったんは退院して業務に復帰したものの、去年7月、再び入院し、リンパ腫の再発を発表していました。

中西氏は治療を続けながらオンラインで職務にあたり、2030年までに企業の女性役員を30%以上に高めるとする数値目標や、デジタル分野への集中投資で新たな成長を目指すことなどを掲げた経団連の長期ビジョンを策定しました。

また、来月就任予定の新しい副会長に、女性で初めてIT大手ディー・エヌ・エー南場智子会長を起用するなど、経済界での女性登用を推し進めるための環境づくりにも力を尽くしました。