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アメリカとイランは、イラン核合意を立て直すため、4月上旬以降、オーストリアのウィーンで、EUなどを介し間接協議を断続的に行っています。

2日、核合意関係国の交渉団トップによる会合が開かれ、今後、交渉状況を本国に報告したのち、来週、議論を再開することを決めました。

会合のあと、仲介役のEUのモラ事務次長は記者団に対し「私は次の一連の協議でようやく合意できると確信している」と述べ、近く妥結できるという見通しを示しました。

その一方で、モラ事務次長は「いくつかの政治的な問題はある。難しい決定を下さなければならないときを迎えている」と述べ、アメリカとイランの双方に歩み寄りを求めました。

これまでの交渉では、アメリカが解除する制裁の範囲などをめぐって双方の意見の隔たりは埋まっておらず、イラン外務省も「未解決の問題が残されている」としています。

また、アメリ国務省のポーター副報道官は「合意は近いか」と記者から問われたのに対し「発表できるものは何もない」と述べていて、アメリカとイランが最終的に妥結できるのか、予断を許さない状況です。

与野党の勢力がきっ抗し、選挙が繰り返されてきたイスラエルでは、ことし3月、この2年間で4度目となる異例の総選挙が行われました。

第1党となった右派政党「リクード」を率いるネタニヤフ首相は組閣に失敗し、第2党の中道派「イェシュアティド」のラピド党首が組閣を進めていましたが、2日夜、組閣の期限まで30分と迫る中、強硬右派の「ヤミナ」や左派、それにアラブ系など、合わせて8つの政党による連立政権を発足させることで合意し、大統領に報告したと発表しました。

発表された合意では、連立政権の首相について、2023年8月までの2年間をヤミナのベネット党首が務め、その後はラピド党首が務めるとしていて、連立の枠組みについて、近く議会で信任投票が行われる見込みです。

信任投票に向けては、ネタニヤフ首相率いる右派政党の与党リクードなどが切り崩しをはかるとみられ、連立政権が過半数の票を得て承認を得られるかが焦点です。

一方、2009年以来、政権を維持してきたネタニヤフ首相は厳しい立場に立たされています。

イスラエルの議会には120の議席があり、連立政権を発足させるには、各党合わせて61の議席を得る必要があります。

組閣に向けた連立協議を進めてきた中道派「イェシュアティド」のラピド党首は、ネタニヤフ政権に代わる新政権の発足を目指して、与野党の複数の勢力から支持を取りつけ、現地メディアの報道では、51の議席をほぼ確実にしていました。

ラピド党首はさらに、これらの政党に加えて、選挙で7議席を獲得した強硬右派の野党「ヤミナ」のベネット党首や、4議席を持つアラブ系の政党と連立に向けて協議を進め、過半数議席を獲得する見込みだとしています。

ただ、左派から右派まで幅広い勢力が参加する連立政権では、政策面などで折り合いをつけるのが難しいという指摘があるほか、ネタニヤフ首相側も切り崩しをはかるとみられ、今後の手続きとして行われる議会の投票で、実際に過半数の議員から信任を得られるかは予断を許さない状況です。

一方、当初、組閣に向けた協議を行っていたネタニヤフ首相は、自身が率いる第1党の右派政党「リクード」に加え、宗教政党や極右政党などからの支持を得て52議席を確実にしていましたが、過半数には届かず、期限内での協議は不調に終わっていました。

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