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イスラエルの総選挙は9日午後10時、日本時間の午前4時に投票が締め切られ、イスラエルのメディアが一斉に出口調査の結果を伝えました。

それによりますと、現職のネタニヤフ首相が党首を務める右派政党「リクードと、イスラエル軍の元参謀総長ガンツ氏が率いる中道会派「青と白」が第1党の座をめぐり、接戦となっています。

開票が進むなか、ネタニヤフ首相とガンツ代表はそれぞれテルアビブで支持者を前に勝利を宣言しました。

選挙戦では、ネタニヤフ首相がアメリカのトランプ大統領エルサレムに大使館を移転したことなどを、みずからの外交成果としてアピールし、右派政権の継続を訴えました。

これに対して、中道会派のガンツ代表はネタニヤフ首相が汚職事件で捜査されていることを追及したほか、決裂しているパレスチナとの和平交渉の再開を訴えました。

いずれの政党も過半数には届かない見通しで、どちらが政権につくかはこのあとの連立交渉次第となる可能性があります。イスラエルで10年ぶりの政権交代が起きれば、パレスチナ問題の行方や中東情勢に影響するだけに選挙の結果が注目されています。

ネタニヤフ首相は10日、テルアビブで勝利を宣言しました。この中でネタニヤフ首相は「偉大な勝利の夜となった。イスラエル国民が再び私を信任してくれたことに感謝したい」と述べ支持者に謝意を伝えました。

そのうえでリクードに率いられた右派政権がさらに4年間、イスラエルを率いていくことになるだろう。すでに連立協議を始めていて、ほとんどの政党は私を次の首相に推すと応じてくれている」と述べ、みずからが大統領から組閣を要請されるという見通しを示しました。

中道会派「青と白」のガンツ代表は10日、出口調査で接戦が伝えられる中、テルアビブの陣営に姿を現し「私たちは勝った。私が首相になる」と述べて、集まった聴衆を前に勝利を宣言しました。

演説でガンツ代表は「最も得票の多かった政党が連立政権を担うべきだ」と述べて、第1党となることに自信をのぞかせるとともに連立交渉への意欲を見せました。そのうえで「私はイスラエルのすべての人の首相になる。ユダヤ人も非ユダヤ人も宗教も世俗も関係なく、すべてのイスラエル人のために働く」と述べて、社会の融和を呼びかけました。会場には深夜にもかかわらず家族連れなど多くの人が詰めかけガンツ代表の演説に熱狂した様子で歓声をあげたり国旗を振ったりして応えていました。

イスラエルの議会は議席数が120あり、総選挙は政党名を選ぶ全国区の比例代表制が取られています。

改選前の勢力を見ると、第1党の「リクード」でも議席数は30と過半数に遠く届いておらず、選挙後も複数の政党による連立政権となるのは確実です。

イスラエル大統領は選挙結果が確定してから7日以内に政党の代表1人を選んで組閣を要請し、この政党を軸に連立協議が始まります。

ただ、大統領は選挙で第1党となった政党の党首に組閣を要請するとはかぎりません。各党への事前の聞き取りを基に、最も安定した連立政権を組むことができると判断した政党の党首が選ばれます。

過去には2009年の総選挙で当時の与党「カディマ」が第1党となったものの、大統領が第2党だった「リクード」のネタニヤフ党首に組閣を要請し、連立政権が発足しています。

イスラエルの総選挙は9日、投票が行われ、不在者投票分を除いた開票作業がほぼ終わりました。

選挙は比例代表制で各党にはそれぞれの最終的な得票率に応じて議席が配分されます。

選挙管理委員会によりますと、ネタニヤフ首相が党首を務める右派政党「リクード」の得票率が26.2%イスラエル軍の元参謀総長ガンツ氏が率いる中道会派「青と白」が25.9%とその差はわずかで、獲得議席はほぼ互角になる見通しです。

ただ、現地のメディアはリクードと、これまで連立を組んできた極右政党や宗教政党が獲得する議席を合わせると過半数に達する見込みだとしていて、ネタニヤフ首相が今後、連立交渉を主導し、続投する可能性が高いと伝えています。

ネタニヤフ首相は10日、「国民が再び私を信任してくれたことに感謝したい」と勝利を宣言し、すでに複数の政党と連立交渉を始めたことを明らかにしています。

交渉が順当に進めばネタニヤフ首相は来週にも大統領から組閣の要請を受け、正式にみずからの5期目となる連立政権の発足を目指すことになります。

ネタニヤフ首相が続投した場合、アメリカのトランプ大統領との緊密な関係を背景に敵対するイランやパレスチナに対して一段と強硬な政策をとり地域の緊張が高まることが懸念されます。

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トランプ大統領は9日、ホワイトハウスでエジプトのシシ大統領と首脳会談を行いました。

会談の冒頭、トランプ大統領は、イスラム過激派によるテロ対策について「多くの進展が見られた」と述べ、軍事訓練や装備品の提供などでアメリカがエジプトを支援してきた成果を強調しました。そのうえで軍事や貿易などの分野でエジプトと連携を強化していく考えを示しました。

トランプ大統領がシシ大統領をホワイトハウスに招くのはこれが2度目で、会談でも「両国の関係はかつてないほど良好だ」と強調しました。

さらに最近、メラニア夫人がエジプトを訪れたことに触れ、「メラニアはふだんは簡単には感動しないのだが、ピラミッドには感動した」と述べ、エジプト側への配慮を見せました。

イスラエル寄りの政策を推し進めるトランプ政権としては、アラブの大国でイスラエルとも国交があるエジプトとの連携の強化によって、ほかのアラブ諸国の反発を和らげたいというねらいがあるとみられます。