ネタニヤフ首相 恒久的停戦に反対の立場示し懸念の声が広がるhttps://t.co/E6Jegqf1Kz #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) July 8, 2024
イスラエルのネタニヤフ首相がイスラム組織ハマスとの恒久的な停戦に反対する強硬な立場を示したことで、現在も続いている停戦に向けた交渉に悪影響が及ばないか、懸念の声が広がっています。
イスラエルとハマスの間では停戦と人質解放に向けた交渉がエジプトやカタールの仲介で続いていて、第1段階で6週間停戦し、その後、恒久的な停戦を目指す案が協議されています。
アメリカのニュースサイトアクシオスは8日、CIA=中央情報局のバーンズ長官らがイスラエルの治安機関などによる交渉団と協議するため、仲介国のエジプトの首都カイロに到着したと報じました。
一方、イスラエルのネタニヤフ首相は停戦交渉について7日の声明で「いかなる合意でも戦争の目標が達成されるまでは戦闘を再開できる」として、ハマスの壊滅が実現しないかぎり恒久的な停戦に反対する強硬な立場を改めて示しました。
ハマスが交渉で譲歩する姿勢を示したと伝えられるなかで、ネタニヤフ首相による強硬な姿勢に対して国内からも批判的な声も上がっています。
最大野党のラピド党首は「ネタニヤフの発言は有害であり何よりも不必要だ」と述べました。
さらにハマスもネタニヤフ首相の発言について「停戦実現のため、ハマスが柔軟で肯定的な姿勢を示すさなか、ネタニヤフが交渉を妨害している」と批判しました。
交渉がとん挫すれば人質の解放も遠のくことになり、イスラエル国内からさらなる批判が広がる可能性も出ています。
イスラエル首相支持へ、連立政権から極右離脱なら=最大野党党首 https://t.co/4ihmYwia4v
— ロイター (@ReutersJapan) July 8, 2024
イスラエル最大野党「イェシュ・アティド」のヤイル・ラピド党首は8日、イスラム組織ハマスとの停戦合意を巡り連立政権内の極右勢力が離脱した場合、議会でネタニヤフ首相への支持を表明すると述べた。
連立政権内の一部の極右勢力は、イスラエルがハマスを壊滅させ人質を解放する前に戦争が終結すれば離脱すると述べている。そうなればネタニヤフ政権は崩壊する恐れがある。
イスラエル極右派閣僚のスモトリッチ財務相は8日、パレスチナ自治区ガザでの戦争終結に向け協議されている、停戦と人質解放を巡る合意はイスラエルにとって「敗北であり屈辱だ」と述べた。
こうした中、ラピド氏は自身が所属する議会派閥の会合で「人質取引が議論されている。ネタニヤフ首相が人質取引と首相継続のどちらかを選ばなければならないというのは真実ではない」と指摘。連立政権内から極右勢力が離脱した場合にネタニヤフ首相に「セーフティーネット」を与えることを確約したとし、ネタニヤフ首相は人質解放に向けて合意すべきとした。
ネタニヤフ首相に反対している立場を考慮すると難しい判断だったが、「最も重要なのは人質を帰国させることだ」とした。
イスラエル議会のウェブサイトによると、停戦合意に最も強く反対する連立政権の2つの極右政党は合わせて13議席。一方、イェシュ・アティドは24議席。
ガザでの戦争終結に向けた協議が続く中、ハマスは8日の声明で、ネタニヤフ首相が停戦交渉に障害を課しているとし、仲介者に対しネタニヤフ首相による「策略と犯罪」に介入するよう求めた。
ハマス、イスラエルのガザ攻撃非難 「停戦交渉脅かす」 https://t.co/b5dVozlN7t
— ロイター (@ReutersJapan) July 9, 2024
イスラム組織ハマスの指導者ハニヤ氏は、パレスチナ自治区ガザでのイスラエル軍による8日の激しい攻撃を受け、重要な局面にある停戦交渉を脅かすものだと非難した。
イスラエル軍は8日未明からガザ北部のガザ市を攻撃。戦車隊がさまざまな方向から市の中心部へ進撃した。住民によると、昨年10月7日のハマスによるイスラエル襲撃を受けた双方の戦闘開始以来最大級の攻撃で、イスラエルはガザ市の一部地区の住民に避難を要請した。 も
攻撃は米高官らが中東入りして停戦交渉を推進している最中に起きた。ハマスは攻撃には交渉を頓挫させる意図があるようだとし、仲介国にイスラエルの動きを抑制するよう求めた。
ハニヤ氏は「(この攻撃は)交渉プロセスを振り出しに戻す可能性がある。ネタニヤフ首相と彼の軍隊は、この道の崩壊に全責任を負うことになる」と述べた。
米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は8日、米高官がエジプトでイスラエルとハマスの停戦合意に向けた協議を行っているが、双方の間には依然として溝が残っていると明らかにした。
同氏によると、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官、ホワイトハウスのブレット・マクガーク中東政策調整官が8日にエジプト、イスラエル、ヨルダンの代表と会談した。今後数日中にさらなる協議が行われる予定という。
カービー氏は「双方の立場にはまだ若干の溝が残っているが、(合意の)可能性があると考えていなければ、代表を派遣することはなかっただろう」と指摘。「われわれはこれらの溝を可能な限り埋めようと尽力している」と説明した。
イラン次期大統領、反イスラエル確認 抵抗運動「犯罪的政策」許さず https://t.co/xkt4qZxPwj
— ロイター (@ReutersJapan) July 8, 2024
イランのペゼシュキアン次期大統領は8日、中東地域における抵抗運動はイスラエルのパレスチナ人に対する「犯罪的政策」の継続を許さないと述べ、イランの反イスラエル姿勢を改めて確認した。
ペゼシュキアン氏は親イラン武装組織ヒズボラの指導者ナスララ師に宛てたメッセージで「非合法なシオニスト政権に対するこの地域の人々の抵抗を、イランは常に支持してきた」と言及。
イランのメディアによると、ペゼシュキアン氏は「この地域の抵抗運動は、(イスラエル)政権がパレスチナや、この地域の他の国の抑圧された人々に対し戦争をあおり、犯罪的な政策を続けることを許さないと確信している」と述べた。
イスラエルはペゼシュキアン氏の発言について、今のところコメントしていない。
イランがミサイル製造増強か、米研究者が衛星写真分析 https://t.co/x61qUIBkjj
— ロイター (@ReutersJapan) July 9, 2024
最近の衛星写真で、イランの弾道ミサイルの主要施設2カ所が大幅に拡張されていることが明らかになった。米研究者2人はミサイル製造増強のためとみており、イランの高官3人もこれを認めた。
イランは2022年10月にミサイル提供でロシアと合意した。米政府高官によると、イランはイエメンの親イラン武装組織フーシ派とレバノンの親イラン組織ヒズボラにもミサイルを供給している。
衛星画像大手の米プラネット・ラボが3月にモダレスの軍事基地、4月にコジールのミサイル製造施設を撮影した画像では、30以上の新しい建物の存在が示されている。
ロイターが確認した画像では、多くの建造物が大きな土壁に囲まれている。ミドルベリー国際問題研究所のジェフリー・ルイス氏によると、このような土壁はミサイル製造に関連するもので、一つの建物で爆発が起きても近くの構造物の可燃性物質が爆発するのを防ぐように設計されている。
拡張工事は昨年8月にコジールで、10月にモダレスで始まったという。
イランの高官3人は匿名を条件に、通常弾道ミサイル製造増強のためにモダレスとコジールの施設が拡張されていることを確認した。
イラン次期大統領 ロシアやイスラエル敵対勢力と“協力継続”https://t.co/qZrZq1cAED #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) July 8, 2024
イランの大統領選挙で当選したペゼシュキアン氏は、ロシアのプーチン大統領と電話で会談したほか、イランが支援しイスラエルと敵対する勢力のトップに書簡を送り、協力関係を変えるつもりはないとの考えを伝えました。欧米との関係改善を掲げるなかバランスの取り方が難しくなりそうです。
イランの国営通信によりますと、5日に行われた大統領選挙で当選したペゼシュキアン氏は8日、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行いました。
この中ではプーチン大統領からの祝意に感謝した上で「友好国ロシアとの関係を重視し、間違いなく強化していく」と伝えたということです。
核開発などをめぐり欧米と対立を深めてきたイランは、ことし5月にヘリコプター事故で死亡した保守強硬派のライシ大統領のもと、ウクライナ情勢をめぐり同じように欧米と対立するロシアと連携を強めてきました。
また、国営テレビによりますと、ペゼシュキアン氏はレバノンのシーア派組織ヒズボラの最高指導者、ナスララ師に送った書簡でも祝意に感謝した上で、イスラエルと敵対するこうした勢力への支援も続ける意向を示したということです。
これまでの外交・軍事政策を部分的には踏襲する姿勢を示した形で、欧米との関係改善を掲げる改革派のペゼシュキアン氏としては、バランスの取り方が難しくなりそうです。
イラン国内で分離主義を煽る汎トルコ主義やマフサ・アミニ関連の暴動etc..はシオニスト帝国主義が分断統治で作った駒で、ライシの不可解な死と大統領選挙を経て、🇮🇷はシオニストの対イラン戦略の深い泥沼に投げ込まれました..
— Tomoko Shimoyama (@TomokoShimoyama) July 8, 2024
🇺🇦を始め、分断の駒に国を乗っ取られた諸国民が払った代償は大きすぎます⚠️ pic.twitter.com/WIwE69uSBp
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・275日目②)
【随時更新】イスラエル・パレスチナ 中東情勢(7月9日)https://t.co/r770kW4zN3 #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) July 9, 2024
アラブ連盟事務局長 「各国がパレスチナを国家として承認を」https://t.co/O0IV7qgnEn #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) July 9, 2024
アラブの国や地域で作るアラブ連盟のアブルゲイト事務局長が9日、NHKのインタビューに応じ、戦闘が続くパレスチナのガザ地区の情勢をめぐって、解決策を見いだすためには日本を含め各国がパレスチナを国家として承認する必要があると訴えました。
アラブの国や地域で作るアラブ連盟のアブルゲイト事務局長は9日、都内でNHKのインタビューに応じました。
この中でアブルゲイト事務局長は、戦闘が続くパレスチナのガザ地区の情勢をめぐり「戦闘が続くかぎり、命を奪われるパレスチナ人が増えていくだけだ。イスラエルは戦闘を終わらせ、ガザから撤退しなければならない」と述べ、一刻も早い停戦が必要だという考えを強調しました。
そのうえで、アイルランドやノルウェーなど、パレスチナを国家として承認する動きが出ていることに触れたうえで「重要なことは、パレスチナを国家として承認する国が増えることだ。国際社会がパレスチナを承認すれば、解決策を見いだす可能性が高まるだろう」と述べ、日本を含め各国がパレスチナを国家として承認する必要があると訴えました。
また、ガザ地区での戦闘が終結したあとについて
▽国際的な部隊の派遣や復興に向けた経済支援が必要だとしたほか
▽ハマスではなく、パレスチナ暫定自治政府が統治すべきだと主張しました。