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スペイン政府は4年前、北東部カタルーニャ州で独立の是非を問う住民投票を強行したなどとして実刑判決を受け、収監中の州の元幹部ら9人について恩赦を与えると発表しました。

国内で最大規模の経済を誇るカタルーニャ州との対立の解消につなげたい狙いがあると見られます。

スペイン北東部のカタルーニャ州では4年前、独立の是非を問う住民投票が行われましたが、州政府の元幹部ら9人が投票を強行したなどとしておととし、禁錮9年から13年の実刑判決を受け、収監されました。

判決についてカタルーニャ州の独立派は強く反発していて、関係修復を目指すサンチェス政権にとって大きな障害となってきました。

こうした中、サンチェス首相は22日、記者会見し「スペインとカタルーニャにとって最良の決断を行った」と述べ、9人に恩赦を与え、残りの刑期を免除すると発表しました。

そのうえで「新たな対話を始めたい」と述べ、恩赦をきっかけに独立派との対話を始め、国内で最大規模の経済を誇るカタルーニャ州との対立の解消につなげたい考えを示しました。

恩赦について、独立派には「対話に向けたポジティブな動きだ」などと評価する声がある一方、保守派からは「独立運動をつけあがらせるだけだ」などと反発する声が上がっています。

また、独立派はカタルーニャ州の独立の是非をめぐる住民投票を再び目指す姿勢を変えておらず、サンチェス首相が今後、対話をどう進めるのかが焦点となります。

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