https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

さいとう・たかをさんの人気劇画作品「ゴルゴ13」は、国籍不明の寡黙な狙撃手、デューク東郷が世界を舞台に暗躍する物語で、1968年から小学館の漫画雑誌「ビッグコミック」で連載が続いていて、シリーズの累計発行部数は3億部を超えています。

5日、単行本の201巻が発売され、2016年に世界で最も発行巻数の多い漫画のシリーズとして認定された、秋本治さんの「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の200巻の世界記録を上回りました。

最新巻の201巻では「最終通貨の攻防」という副題がつけられ、暗号資産を使った金融システムをめぐる物語など、3編が収録されています。

さいとう・たかをさんは、「私は仕事として劇画創りと向かい合っております。読者が望む限り創り続けていくものだと思っており、いつの間にか201巻になったと思っております。ただただ読者の皆さまには感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントしています。

大の漫画好きとして知られる麻生副総理兼財務大臣は、閣議のあとの記者会見で「僕はこの漫画を27、8歳のときに見つけて読み始めた。ベルリンの壁が崩壊して冷戦が終わったとき、ゴルゴ13はネタもなくなるかなと思っていたが、企業スパイに変わったり、いろいろなものに内容を変えたりして、きょうまで続いている。あれだけのインターナショナルな作品は日本で読んだことがない」と述べました。

また、最新巻では「クリプトアセット」、いわゆる暗号資産を取り上げるなど、世相を反映していることについて麻生大臣は「時代を先取りしてクリプトアセットの話もしているが、こうした話を取り入れるほど情報提供してくれる人も多いんだろう。さいとうさんもお元気そうだし、こういうものが出てくるのはいいことだと思う」と述べました。