比大統領「妥協の余地なし」 - 南シナ海巡り中国をけん制https://t.co/slerbrL3Ir
— 共同通信公式 (@kyodo_official) 2021年7月26日
フィリピンのドゥテルテ大統領は26日、マニラで施政方針演説を行った。南シナ海での中国の主権主張を退けた2016年の仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判断は「国際法の一部で妥協の余地はない」と強調し、判断を受け入れない中国をけん制した。
一方で中国と対峙する姿勢は明確に否定。「どうやって中国と戦えばいいのか。われわれは武器を持っているのか。戦争になれば完敗で敵対する能力はない」とした。「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が発生し、最初に支援を求めた国は中国だ」と述べた。
フィリピン大統領 国際的な仲裁裁判の判断価値認めず #nhk_news https://t.co/uD9zuJkdZr
— NHKニュース (@nhk_news) 2021年7月26日
フィリピンのドゥテルテ大統領は昨夜(26日)、首都マニラにある議会下院で6年間の任期中、最後となる今後1年間の施政方針演説を行いました。
この中でドゥテルテ大統領は、南シナ海問題で中国の主張を全面的に否定した国際的な仲裁裁判の判断について「国際法の一部で妥協の余地はない」と述べ、中国をけん制しました。
しかし、その後は一転して「こんな拘束力のない文書で、私にどうしろというのか。本当の意味での仲裁裁判など存在しない」などとして、判断の価値を認めない考えを任期の最後まで強調しました。
また、「中国のミサイルはフィリピンに数分で到達する。中国と戦争をすれば虐殺されるだけだ」とも述べ、中国との直接的な対立は避ける姿勢を示しました。
地元メディアからは「戦争をするかしないかではなく、どのように国の主権を守るのかが問われているのに、それには最後まで答えなかった」などと批判が出ています。
今週は、アメリカのオースティン国防長官がフィリピンを訪問する予定ですが、両国の軍事協定の協議や中国への対応をめぐる議論では難航も予想されます。
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