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フランスのサルコジ元大統領は、再選を目指した2012年の大統領選挙で、陣営のメンバーなどとともに法律で定められた上限を超える選挙資金を支出した罪に問われています。

裁判で検察は陣営などが選挙資金を偽るために架空の請求書を作ったと主張しましたが、サルコジ元大統領は一貫して関与を否定し、無罪を主張していました。

パリの裁判所は30日「サルコジ氏は外部の会計担当者から上限額を超えていると警告されていたにもかかわらず選挙活動を続けた」と指摘し、サルコジ元大統領に対して禁錮1年の実刑判決を言い渡しました。

裁判長は、位置を確認するための監視用ブレスレットを身につけることを条件に自宅での刑の執行が認められるとしました。

サルコジ元大統領は判決の言い渡しに姿を見せませんでした。

判決後、弁護士はNHKなどの取材に対して「罪に対して最も重い刑期を言い渡された」と述べ、控訴する方針を明らかにしました。

サルコジ元大統領はこの事件のほか、贈賄などの罪に問われた裁判で1年の実刑を含む禁錮3年の判決を受け控訴しているほか、リビアから不正に選挙資金を受け取った疑いなどでも捜査が続けられています。

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