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ロシアは、北方領土と極東のサハリンを結ぶ3隻目のフェリーを、10月1日、新たに就航させました。プーチン政権としては、北方領土への往来を活発化させることで、ロシア人の定着を図るとともに、開発を加速させるねらいもあるとみられます。

新たに就航したフェリーは、ロシアの新造船「パーベル・レオーノフ」(3061トン)で、サハリン州南部のコルサコフ港と、北方領土択捉島国後島、それに色丹島の間を、およそ3日間かけて運航します。

146人乗りで、貨物や自動車も運ぶことができるということです。

北方領土とサハリンの間は、ことし6月にもフェリーが1隻就航したばかりで、合わせて3隻が運航する体制になります。

これについて、北方領土を事実上管轄するサハリン州のリマレンコ知事は「輸送手段の整備によって、島々を新しいレベルで発展させる条件が整う」と述べ、人やモノの往来を活発化させることで、島の生活環境を改善させる考えを示しています。

プーチン大統領は先月、北方領土に関税などを免除する区域を導入すると発表していて、ロシア側としては、島への利便性の向上によって、ロシア人の定着を図るとともに、投資を呼び込んで開発を加速させるねらいもあるとみられます。

一方、日本政府は、ロシアが北方領土に免税区域を導入することについて遺憾だとして、申し入れを行っています。

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