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中東のレバノンに逃亡した日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン容疑者について、プライベートジェットを運航して逃亡を助けたとして、密航させた罪に問われたトルコの民間航空会社の元営業部長ら3人に対し、裁判所は、いずれも禁錮4年2か月の実刑判決を言い渡しました。

ゴーン元会長は保釈中のおととし12月末、トルコの民間航空会社のプライベートジェットで日本からトルコを経由してレバノンに逃亡しました。

トルコのイスタンブールで行われている裁判では、この航空会社の元営業部長とパイロット4人、それに客室乗務員2人の合わせて7人がゴーン元会長を密航させた罪などに問われました。

裁判所は24日、元営業部長と、日本からトルコへのフライトを担当したパイロット2人の合わせて3人に対し「外国人であるゴーン元会長を違法に日本から運んだ事実は明白だ」と指摘し、いずれも禁錮4年2か月の実刑判決を言い渡しました。

ただ、元営業部長の銀行口座に振り込まれていた日本円でおよそ3300万円相当の送金がゴーン元会長側からの報酬だったのかどうかや、パイロットたちが、搭乗していたのがゴーン元会長だと知っていたかどうかなど、事実認定の詳細は明らかにされませんでした。

3人は判決を不服として控訴する考えです。

一方、レバノン国籍を持つゴーン元会長をレバノンに運ぶことは密航させた罪に該当しないとして、トルコからレバノンへのフライトを担当した2人のパイロットには無罪が言い渡されました。

また、日本からトルコへのフライトに搭乗した客室乗務員にも無罪が言い渡されました。

そして、トルコからレバノンへのフライトに搭乗していた客室乗務員については、罪に問えないとして起訴が取り消されました。

日産の元代表取締役、グレッグ・ケリー被告(64)がゴーン元会長の報酬を少なく開示した罪に問われている裁判では、24日に引き続き、西川廣人前社長が証人として呼ばれました。

これまでの裁判では、日産の専務執行役員が元会長が逮捕される10か月前の平成30年1月には、内部調査が行われていたと証言するなど、東京地検特捜部の捜査に先立って極秘に調査が進められたことが明らかになっています。

しかし、内部調査は西川前社長には伏せられていたとみられ、25日の証人尋問で西川前社長は、報告を受けたのは元会長逮捕のおよそ1か月前の平成30年10月半ばだったとしたうえで「内部調査のレポートをもらうまでゴーンに本来の報酬との差額分である未払い報酬があったことは、全く知らなかった。それは事実だ」と証言しました。

そのうえで、西川前社長は「長い間、ゴーンをすばらしいリーダーだと思って仕事してきたが、不正を知り、裏切られた気持ちが強く、逃亡によってまた裏切られた。もしゴーンが日産の将来を少しでも思う気持ちがあるなら、負の清算をして日産が前に進める環境を作ってもらいたい」と述べました。

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