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ミャンマーの国営テレビは、14日、軍による「暫定政府」の声明を読み上げ、ASEANの特使であるブルネイのエルワン第2外相が求めた今月11日から14日までのミャンマー訪問の受け入れを拒否したことを明らかにしました。

拒否の理由について「特使はすべての関係者の面会を求めてきたが、わが国が国内の安定と法の支配に重点を置いている現在、特定の任務を遂行することは困難だ」などとしています。

軍はエルワン第2外相が、拘束されて裁判が行われているアウン・サン・スー・チー国家顧問やウィン・ミン大統領らとの面会にこだわったため、受け入れを拒否したとみられます。

また、声明では「まずは相互の信頼を構築するべきだ」として、スー・チー氏らとの面会を希望しない訪問であればすぐにでも歓迎するとしています。

今回、特使の訪問が実現しなかったことで、ASEAN側の反発が予想され、15日、緊急の外相会議を開いて今後の対応について協議するものとみられます。

ミャンマーでは、軍に対抗するために民主派勢力が発足させた「国民統一政府」が、自衛のための戦闘を開始すると宣言し、少数民族武装勢力とも連携して、軍や警察の部隊と衝突を繰り返しています。

6年前に各武装勢力との間で停戦協定に署名した記念日に当たる15日、軍のトップで「暫定首相」に就任したとアピールしているミン・アウン・フライン司令官が、テレビ演説を行いました。

この中で「われわれは武装勢力との和平プロセスを前に進めようとしているが、外国の組織やメディア、それに過激派が国の一部の地域で、平和と安定、法の支配を害し、そのプロセスを妨げている」と訴え、これまでに停戦協定に署名した武装勢力に対し、民主派勢力と連携しないよう呼びかけました。

ミン・アウン・フライン司令官をめぐっては、ASEAN東南アジア諸国連合の特使が今週予定していたミャンマー訪問の受け入れを拒否されたことを受けて、15日開催される緊急の外相会議で、今月下旬の首脳会議への参加を認めるかどうか話し合われる見通しです。

命令を受けたのはスー・チー氏の弁護団を率いるキン・マウン・ゾー弁護士です。

弁護士は14日、軍の統制下にある地方政府から法廷で見聞きした内容を報道関係者や外交官、国際NGOを含む国際機関に伝えることを禁止するという命令を受けたことを自身のフェイスブックで明らかにしました。

命令は、弁護士を通じて外部に伝えられた内容が司法手続きを妨害し、人々に混乱を引き起こしたなどと、理由をあげているということです。

弁護士は今月12日にも、スー・チー氏と出廷したウィン・ミン大統領がクーデター発生時の状況を証言した内容を伝え、地元メディアなどが軍の憲法違反を指摘する論調を再び強めていて、軍は、こうした動きを警戒しているものとみられます。

現在、軟禁下におかれているスー・チー氏に関する情報は、これまでキン・マウン・ゾー弁護士が中心になって外部に伝えてきましたが、今回の命令によって、今後、スー・チー氏の発言や健康状態、裁判の審理状況などがほとんど伝わらなくなるおそれがあります。

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