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イエレン米財務長官は10月31日、米金融当局が経済成長を圧迫するのではないかとの懸念が最近の米国債市場の動きに反映されたことについて、そうした心配には及ばないとして、新型コロナウイルス禍からの景気回復の持続に自信を表明した。

  イエレン長官はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、米国債利回りの急激な動きを憂慮しているかどうかの質問に対し、「私に関してはノーだ。良好で底堅い回復が見込まれる。失業率は著しく改善しており、2008年の金融危機後の回復とは全く異なる」と答えた。

  米2年債と10年債のイールドカーブ(利回り曲線)は先週、20年夏以来最もフラット化が進んだ。金融当局がインフレ抑制のため、従来予想よりも早期の利上げ開始に踏み切るのではないかとの観測がこうした動きの一因となった。

  イエレン長官は金融政策に関する直接の論評は控えたものの、「金融当局には何をすべきであるか決めるのに使う枠組みがある。当局は資産購入のテーパリング(段階的縮小)を始める方針を明らかにしている」と語り、金融当局が計画している刺激策縮小・解除へのアプローチの仕方には遠回しの表現で信認を示した。

  このほか現行のインフレ高進について、時間の経過とともに落ち着くだろうとパウエル連邦準備制度理事会FRB)議長が説明している点にも言及した。こうした見通しはイエレン長官自身のものと非常に合致している。

  イエレン長官はローマで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)にバイデン大統領に同行して出席後、アイルランド当局者との会談のためダブリンに向かう機中でインタビューに応じた。

原題:Yellen Dismisses Treasury-Market Jitters, Sees ‘Solid’ Recovery(抜粋)

イエレン米財務長官は次の米連邦準備理事会(FRB)議長について、市場を安心させるために「経験豊富で信頼できる」人物を選ぶべきとの考えを明らかにした。パウエル議長はこの条件を満たしているが、ほか他の候補にも当てはまると述べた。

ローマからダブリンに向かう政府専用機内でロイターのインタビューに応えた。

市場ではパウエル議長が再任されると広く予想されており、バイデン大統領が別の人物を選べば混乱が生じると一部のエコノミストや投資家は指摘している。

イエレン氏はFRB議長の人選についてバイデン氏に助言したとし、決定を下すのはバイデン氏だと述べた。イエレン氏がパウエル氏の再任を支持しているかどうかは明らかにしなかった。

市場の懸念はバイデン氏の決定に影響を与えるかとの質問に対し、有能で信頼できる人物を選ぶ必要があるとの認識を示した。

「パウエル氏はそうした評判を得ていると思う。しかし、同じように評価されている候補は他にもいる」と指摘。「もし市場が(指名された人物を)信頼できないと考えて動揺すれば、それは選ばれるべきではない人物ということだ。大統領は経験豊富で信頼できる人物を任命すべきだ」と語った。

イエレン氏はバイデン氏が早い時期に決定を下すことを期待していると述べる一方で、具体的な時期を示すことはできないとした。

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