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ロシアのプーチン大統領は18日、西側諸国がロシア政府の発する「レッドライン(越えてはならない一線)」の警告を軽視しているという認識を示した。米国との関係については「不満足」としつつも、米政府との対話には引き続き「オープン」と述べた。

プーチン大統領はテレビ演説で、西側諸国の爆撃機がロシア国境から20キロ以内の地点を飛行しているとし、「われわれはこうした状況について重ねて懸念を表明しているが、西側諸国はロシアのレッドラインに関する警告を表面的にしか受け取ってないと理解している」と語った。

さらに、北大西洋条約機構NATO)が対話に向けた全てのメカニズムを台無しにしていると批判した。

また、ペスコフ大統領報道官は、17日に行われた ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記と米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)の電話会談について、プーチン大統領とバイデン米大統領との会談に向けた「準備の枠組み」と説明した。

パトルシェフ、サリバン両氏による会談では、サイバーセキュリティーウクライナベラルーシ国境での移民危機などについて協議が行われた。

ロシア通信(RIA)によると、ペスコフ報道官は、プーチン大統領とバイデン大統領が年内にオンライン会談を開催する可能性があるという見通しを示した。

ロシアのプーチン大統領は18日、ロシア外務省で行われた会議に出席し、外交政策について演説しました。

この中で、アメリカなどNATO北大西洋条約機構の加盟国がロシアが併合したウクライナ南部のクリミアに面する黒海などの国境周辺で戦略爆撃機を飛行させたとして「われわれの警告したレッドラインを表面的にしか捉えていない。警告や懸念は全て無視された」と批判しました。

そのうえでNATOの軍事活動が著しく対立的だとして「ロシアは相応の措置をとる」とけん制しました。

ウクライナとの国境周辺では今月、ウクライナ側はロシア軍が10万人近くの部隊を駐留させていると批判し、緊張が高まっています。

一方、プーチン大統領は演説の中でアメリカについて「建設的な対話などの機会は開かれている」とし対話を続けていく考えを示しました。

また、大統領府のペスコフ報道官はプーチン大統領アメリカのバイデン大統領との首脳会談が検討されているとしたうえで「年内に行われる可能性もある」と述べました。

プーチン大統領としてはNATOの軍事活動をけん制する一方で、バイデン大統領との会談には前向きな姿勢も示し決定的な対立は避けたいものとみられます。

#反ロシア#対中露戦

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