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リビアでは、10年前にカダフィ大佐による独裁的な政権が崩壊したあと、国が東西に分裂して内戦状態が続いてきましたが、去年、停戦が実現し、今月24日に初めてとなる大統領選挙が予定されていました。

しかしカダフィ大佐の次男のセイフ・イスラム氏や東部の軍事組織を率いてきたハフタル氏など、90人以上が立候補を届け出て、その資格などをめぐる混乱が続いたため、実施が危ぶまれていました。

こうした中、現地の選挙管理委員会は22日「政治や法律上の問題で最終的な候補者名簿を提示することができない」として、選挙を1か月延期し、来年1月24日に行うことを議会に提案しました。

また、議会の選挙担当の委員会も22日、技術面や治安面を検討した結果、予定どおりの選挙の実施は「不可能だ」と表明し、延期が避けられない事態となりました。

新たな投票日は今後、議会が決めることになりますが、これまでの混乱で各勢力間の対立が深まる中、国の統一に向けた大統領選挙の延期によって、情勢が不安定化するおそれが出ています。

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