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リビアでは10年前にカダフィ大佐による独裁的な政権が崩壊した後、国が東西に分裂して内戦状態が続いてきましたが、去年、停戦が実現し、国の統一に向けた大統領選挙と議会選挙が来月24日に行われる予定です。

立候補の受け付けは先週から始まり、カダフィ大佐の次男のセイフ・イスラムが14日、南部セブハの選挙管理委員会を訪れて大統領選挙への立候補を届け出ました。

カダフィ大佐の後継者と目されていたセイフ・イスラム氏は、民主化を求める反政府デモを弾圧して市民を殺害したとして6年前に死刑判決を受けましたが、その2年後に恩赦によって釈放されました。

公の場に姿を見せることがほとんどなかったセイフ・イスラム氏は、届け出には父親が好んで着ていた民族衣装姿で現れ、旧政権とつながる勢力から一定の支持を集めるとみられています。

大統領選挙にはドゥバイバ暫定首相や、東部の軍事組織を率いてきたハフタル氏の立候補が取り沙汰され、日程や方法をめぐって対立も表面化していて、カダフィ氏の次男が名乗りをあげたことで政治勢力間の駆け引きにも影響を与えそうです。

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