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リビアでは民主化運動「アラブの春」で、2011年にカダフィ大佐による独裁的な政権が崩壊したあと、国が東西に分裂して内戦状態に陥り、おととしようやく停戦が実現しました。

しかし、国の統一に向けて去年12月に予定されていた大統領選挙は勢力間の対立で延期されたままで、1日、各地で抗議デモが行われました。

このうち首都トリポリでは、東西でそれぞれ正統性を訴えている2人の首相の顔写真にバツ印をつけたポスターを掲げる人もいて、この異常な状況はもうたくさんだ、一刻も早く選挙をやるべきだ、などと訴えていました。

また、東部のトブルクではデモ隊の一部が暴徒化し、議会の建物に火を放ったり、石を投げつけたりしました。

人々は10年以上にわたって国の混乱が収まらず、慢性的な停電に悩まされるなど生活が一向に改善しないことに、怒りをあらわにしていました。

国連は今週、スイスのジュネーブで、東西の勢力の仲介を試みましたが選挙の実現について合意には至らず、リビアでは国民の不満が一層高まっています。

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