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ヨーロッパの主な株式市場ではドイツのフランクフルト市場で30日、ロンドンやパリ市場で31日に2021年の最後の取り引きが行われました。

去年は、新型コロナウイルスの感染拡大で制限されていた経済活動が、再開されたことに伴って、株価の値上がりが続きました。

主な市場の株価指数の去年の終値を前年の終値と比べると、パリ市場でおよそ28.8%、フランクフルト市場でおよそ15.7%、ロンドン市場でおよそ14.3%、それぞれ上昇しました。

一方、インフレ圧力が強まる中で、去年の終わりにはイギリスのイングランド銀行が利上げに踏み切ったのに続いて、ヨーロッパ中央銀行が新型コロナの緊急対策を終了させると決め、ことしは株高を支えてきた異例の金融政策からの脱却が進む年になります。

市場関係者は「オミクロン株の広がりで感染が再び拡大し、経済活動への影響が強まっている。経済の力強い回復が描ける要素は今のところなく、株式市場の先行きは不透明感が強い」と話しています。

去年の年明け、3万600ドル台で始まったダウ平均株価は、ワクチン接種の進展や、大規模な金融緩和を背景にした経済の先行きへの期待感から上昇基調が続き、11月上旬には初めて3万6000ドルを超えました。

その後、変異ウイルスのオミクロン株が確認されたあといったん値下がりしましたが、12月に入ってからは警戒感が和らいで再び上昇傾向に転じ、29日に最高値をつけました。

31日の終値は3万6338ドル30セントと、おととしの年末に比べると5700ドル余り値上がりし、年間の上昇率は18.7%となりました。

IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も年間で21.3%上昇しました。

一方、ことしは中央銀行にあたるFRB連邦準備制度理事会が3回の利上げを行う想定を示していて、市場では利上げのペースに株価が左右されると見ています。

市場関係者は「去年の株価が上昇基調を続けたのは底堅い個人消費に支えられていたからだが、ことしは利上げによって景気が冷え込むことも予想される。上昇局面もあれば、大幅に下落する局面もある年になるのではないか」と話しています。

31日の米株式市場では主要3株式指数が下落したものの、年間ベースでは年初時点で誰も予想しなかった大幅な上昇を成し遂げた。

・米国株は下落、S&P500は年間27%高で1年締めくくり
米国債、年間リターンはマイナス-10年債利回り前日と変わらず
・ドル指数、年間で2015年以来の高い伸び
NY原油は年間で59%高-年明けOPECプラス会合に注目
・NY金相場は続伸-年間では2015年以来の大幅安

  商いが薄く不安定な値動きの末、S&P500種株価指数やナスダック100指数は下落。年間ベースでは両指数とも約27%高と大幅上昇し、年初時点で最も強気だった予想すら上回った。

  S&P500種は前日比0.3%安の4766.18。今週記録した最高値を30ポイント弱下回る水準で1年を終えた。1月時点でアナリストは年末水準を平均で4074と予想していた。ダウ工業株30種平均は59.78ドル(0.2%)安の36338.30ドルで終了。ナスダック総合指数は0.6%低下した。

  世界の株式相場は今年、新型コロナ禍からの景気回復局面で力強く上昇した。ドイチェ・バンク・セキュリティーズの米国担当シニアエコノミスト、ブレット・ライアン氏は「今年学んだことが一つあるとすれば、それはコロナ禍の逆風の中でも米国経済が打たれ強かったということだ」と指摘。オミクロン変異株や財政政策の不確実性などのリスク要因はあるが、「これらリスクが顕在化した場合でも、米経済はトレンドを大きく上回るペースで拡大するだろう」と話した。

  米国債市場では10年債利回りが前日とほぼ変わらず。1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上昇の1.51%で引けた。米証券業金融市場協会(SIFMA)の勧告に基づき、現物市場は米東部時間午後2時までの短縮取引だった。先物は月末のリバランスの影響で出来高が膨らんだ。10年債と30年債の利回りは取引終盤に日中最低となった。

  米国債の年間リターンはマイナス約2.5%と、2013年以来で初めてマイナスを記録した。

  外国為替市場ではドル指数が低下。欧州大陸市場が一部休場となり、流動性が乏しい中でドルは大半の主要通貨に対し下落した。年間のパフォーマンスではカナダ・ドルが他の主要10通貨を上回った。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%低下。ニューヨーク時間午後4時23分現在、ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=115円06銭。ユーロは対ドルで0.5%高の1ユーロ=1.1377ドル。

  米金融政策が引き締めに向かうとの観測が強まる中、ドル指数は年間ベースで4.6%上昇。2015年以来の高い伸びとなった。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。年間では59%上昇と、2009年以来の大幅高となった。新型コロナウイルスのワクチン普及で経済活動の再開が加速し、世界で石油消費が回復したことが背景。

  ただ、足元ではオミクロン株の感染が急速に拡大する中、投資家は来年のエネルギー需要を見極めようとしている。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は、1月4日に閣僚級会合を開き生産政策を協議する。

  UBSグループの商品アナリスト、ジョバンニ・スタウノボ氏は原油相場について、需要回復を背景とした原油在庫の継続的な減少などで「2021年は素晴らしい1年だった」と指摘。ただ、年明け以降は「OPECプラスからの供給次第であることに変わりはない」と述べた。

  この日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は、前日比1.78ドル(2.3%)安の1バレル=75.21ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は1.75ドル安の77.78ドルで引けた。

  ニューヨーク金相場は続伸。ただスポット価格は年間で約4%安と、2015年以来の大幅な下落率を記録した。

  金相場は今年後半の大半の時期で1オンス=1800ドルから大きく離れず推移し、全般的に方向感を欠ける動きが続いた。投資家の金に対する関心は弱まっていると見え、ここ数週間は比較的狭いレンジでの取引が続き、金を裏付けとする上場投資信託ETF)の保有高も減少している。

  2022年の金相場について、ブラックロックのエビー・ハンブロ氏は、実質金利と米ドルのパフォーマンス、逃避先資産の需要が組み合わされることで上昇する可能性があると指摘。一方でJPモルガン・チェースは世界経済の回復継続に伴って金への売り圧力は強まるとみており、来年の平均価格を1631ドルと予想している。

  この日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は、前日比0.8%高の1オンス=1828.60ドルで終了した。

原題:Stocks End Banner Year Few Imagined in January: Markets Wrap(抜粋)

Treasuries End Mixed After Heavy-Volume Rally Into Month-End(抜粋)

Greenback’s Best Year Since 2015 Outdone By Loonie: Inside G-10(抜粋)

Oil Heads for Biggest Annual Gain Since 2009 as Demand Recovers(抜粋)

Unloved and Uninteresting, Gold Heads for Worst Year Since 2015(抜粋)

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