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来月4日に開幕する北京オリンピックをめぐって、アメリカやイギリスなどは中国の新疆ウイグル自治区で人権侵害が行われているなどとして、政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を表明し、日本政府も閣僚などの派遣を見送る方針を示しています。

こうした中、中国外務省の趙立堅報道官は28日の記者会見で「国連のバチェレ人権高等弁務官新疆ウイグル自治区を訪れることを歓迎する。すでに招待しており、双方で意思疎通を続けている」と述べ、大会後に新疆ウイグル自治区に招待すると明らかにしました。

ただ、趙報道官は「訪問の目的は双方の交流と協力の促進であり、いかなる者も今回のことを利用して政治問題化することに反対する」とも述べ、アメリカなどが介入することにくぎを刺しました。

中国としては、国際的な批判を和らげたい思惑があるとみられますが、訪問が実現するかや訪問先など具体的なことは明らかになっていません。

台湾は、北京オリンピックに、選手4人を含む15人の代表団を派遣する予定で、台湾のほか、アメリカやスイスから分かれて北京入りすることになっています。

台湾当局は28日、中国側がとっている新型コロナウイルスの感染防止対策に対応するため、開会式に全員そろうことができないほか、閉会式の当日も選手の多くが北京を離れていることから、いずれも参加しないことを決めたと発表しました。

台湾のオリンピックへの参加をめぐっては、IOC国際オリンピック委員会との取り決めで、名義をチャイニーズ・タイペイとすることになっていて、漢字で表記する場合は中華台北とするよう台湾側は主張し、2008年の北京オリンピックではこの表記が使用されました。

こうした中、中国政府で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は、今月26日の記者会見で台湾の代表団について「中国台北代表団」と発言しました。

台湾では「中国台北」という呼び方に対し「台湾を中国の一部として扱うものだ」などと反発する声もあり、代表団が開会式と閉会式に参加するかどうか注目されていました。

北京に隣接し、およそ180キロ離れた河北省の張家口にある「国家スキージャンプセンター」は、北京オリンピックに向けて中国で初めてのスキージャンプ台として新しく建設され、デザインが如意棒に似ていることから「雪如意」という愛称で呼ばれています。

この地域では、年間を通して雪の降る量がそれほど多くないということで、整備担当者などによりますと会場で使われる雪のほとんどが人工で、去年11月ごろから人工雪をホースでまく作業が始まり、このほど終わったということです。

29日は、関係者10人余りがスキー板を使ってジャンプで着地するエリアの人工雪を固める作業を行っていました。

人工雪は天候や湿度によって雪質を調整できるメリットがあるということですが、大量の水が必要なほか人件費もかかるなど課題もあるということです。

アルペンオペレーションマネージャーの魏慶華(ぎ・けいか)さんは「心配の声があるのは分かっているが、大勢のスタッフの協力とたくさんの時間をかけて、人工雪で十分に整備ができた。準備できているので大丈夫だ」と話していました。

会場では、開会式の翌日、来月5日から競技が始まります。

#反中国#対中露戦#習近平伏魔殿体制=旧体制

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