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フランスのマクロン大統領が再選に向けた運動を活発化させる中で、同氏の陣営は対立候補である極右政党・国民連合(RN)のマリーヌ・ルペン氏とロシアのプーチン大統領の関係を攻撃目標に定めている。

  ルメール経済・財務相は11日、2週間後に行われるフランス大統領選挙の決選投票では「プーチンの協力者」か、フランスを欧州の最前線に位置付けた大統領かの選択になると有権者に呼び掛けた。

  ルメール氏はRTLラジオで、フランスについて異なるビジョンを持つ候補者2人の新たな戦いが始まろうとしていると指摘。ルペン氏が勝利すれば、フランスは欧州連合(EU)の他国に背を向け、労働者は一層貧しくなると主張した。

  10日の第1回投票で4.7ポイント差の2位となったルペン氏は、24日の決選投票でマクロン氏に挑む。世論調査は決選投票でのマクロン氏優勢を示しているものの、ルペン氏は2017年の前回大統領選からすでに10ポイント余り支持を伸ばしており、勢いに乗っている。

  マクロン氏とその側近らは決選投票に向けた運動を開始するにあたり、プーチン氏がウクライナ侵攻を継続する中でルペン氏が欧州第2の規模を持つフランス経済を運営するのを阻止しようと、ルペン氏への疑問を声高に唱えている。ルペン氏はユーロ離脱の主張こそ撤回したが、マクロン氏が注力するEU統合強化やフランスを投資家にとってより魅力的な国にする取り組みには反対している。

  今のところ、ルペン氏にとって過去のプーチン氏とのつながりは選挙で打撃となってはいない。同氏は2014年にロシア企業からRN向け融資を確保し、17年にモスクワでプーチン氏と会談。当時の写真が最近再び取り上げられるようになってきた。ルペン氏はウクライナ侵攻後、プーチン氏と距離を置く姿勢を見せているが、同氏周辺の一部はプーチン氏への共感を引き続き表明している。マクロン氏は戦争を終結させようとプーチン氏と定期的に会談しているが、この対応は甘過ぎるとの非難もある。

  決選投票に向かうマクロン氏にとっては、若年層と低所得層に支持を拡大できるかが大きな課題になる。公共放送各社の委託でイプソス・ソプラ・ステリアがまとめた第1回投票の調査によると、ルペン氏は60歳未満の各年代でマクロン氏を上回る票を得ていた。マクロン氏はホワイトカラー労働者と定年退職者から大きく支持されたが、ブルーカラー労働者の間ではルペン氏への支持が2倍ほど高かった。

原題:

Macron Zeroes In on Le Pen’s Putin Link as Campaign Steps Up (1)(抜粋)

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