https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

北朝鮮は、新型コロナウイルスの感染者を国内で初めて確認したとして、12日「最大非常防疫態勢」に移行すると発表したのに続いて、先月下旬以降、発熱の症状があった人が全土で35万人余りに上り、これまでに18万人以上が隔離されたり治療を受けたりしていると明らかにしました。

国営テレビは、キム・ジョンウン金正恩)総書記が感染対策を担う国家非常防疫司令部を視察した際の映像を、13日放送しました。

映像には、マスクを着用したキム総書記が司令部内を見て回ったあと、起立して報告する幹部らの話を聞きながらメモを取ったり、たばこをくゆらせながら指示を出したりする様子が映っています。

国営テレビでは、オミクロン株の感染の仕組みや症状などを紹介する特集番組が放送されているほか、国営通信は、すべての市や郡などが封鎖され、発熱の症状がある人の治療や全住民に対する検査などの緊急措置が講じられていると伝えています。

一方、韓国大統領府の報道官は13日、ユン・ソンニョル大統領が、北朝鮮の住民に対し、ワクチンなどの医薬品を支援する方針だと発表しました。

具体的な方法は、北朝鮮側と協議するとしていますが、北朝鮮がユン政権の提案を受け入れるかどうかは不透明です。

また、大統領府の関係者は、北朝鮮の感染状況について詳しく把握しているとしたうえで「思ったよりも深刻だ」と述べたほか「核実験の準備はできているもようで、その前にさまざまなミサイルの実験を試みる可能性もある」として、感染状況と軍事的な動向は切り離して考えるべきだと指摘しました。

北朝鮮情勢に詳しい南山大学の平岩俊司教授は、北朝鮮が新型コロナの感染者を初めて確認したと発表した背景について「従来もコロナ患者はいただろうと言われていたが、まだ当局が管理できないような混乱ではないとみられていた。北朝鮮の医療状況はひっ迫しており、管理が難しくなっているのが今の状況だと思う。かなりひどい形で感染拡大が進んでいく可能性もある」と述べ、今後、ワクチンの提供など、国際社会からの支援を求める可能性があるという見方を示しました。

また、キム・ジョンウン総書記が「われわれの防疫態勢にも弱点がある」と指摘したことについては「北朝鮮はことしに入って中国との交易を再開したので、外部から入ってきたのだとすれば、中国の交易からというのが可能性としては一番高い」と述べました。

さらに、新型コロナの感染拡大が北朝鮮の核・ミサイル開発に与える影響について、平岩教授は「国防5か年計画に影響が出ない形で、コロナを管理したい考えだろう。核実験場があるプンゲリ(豊渓里)での作業が滞る可能性はあるが、予定どおり進めるのが基本姿勢だろう」と分析しました。

一方、来週21日に予定されるアメリカと韓国の首脳会談に合わせた北朝鮮の出方については「ウクライナ情勢も見ながら、より効果的なメッセージを送ることを考えるだろう。場合によっては核実験やミサイルの発射実験が行われる可能性も注意しないといけない」と指摘しました。

北朝鮮は、12日新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されたとして「最大非常防疫態勢」に移行すると発表し、すべての市や郡などを封鎖しました。

国営の朝鮮中央テレビは、党の政治局協議会が14日開かれたと伝え、映像にはマスクを着用したキム・ジョンウン総書記が幹部から感染状況などについて報告を受ける様子が映っています。

こうした中、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、党の政治局協議会が14日開かれ、キム・ジョンウン総書記が「伝染病」の感染状況について報告を受けたと伝えました。

北朝鮮の人口はおよそ2578万人ですが、報告では先月下旬から13日までに確認された発熱の患者は合わせて52万4400人余りにのぼり、このうち28万人余りが治療中で27人が死亡したということです。

また13日の一日で新たに発熱の症状が確認されたのは17万4400人余りと、おとといに比べ9倍以上に増えていて21人が死亡したとしています。

キム総書記は「建国以来の大動乱と言える」と述べ、強い危機感を示したうえで「先進国の防疫政策を研究することがとても重要だ。特に中国の先進的な成果を積極的に見習うのがよい」として、新型コロナウイルスの感染を徹底して抑え込む「ゼロコロナ」政策を続ける中国にならって、対策を強化するよう指示しました。

北朝鮮指導部は、医療関係者や医科大学の教員・学生らを総動員して、住民への検査や医薬品の供給などを急いでいますが、もともと医療体制がぜい弱だと言われる中で感染のさらなる拡大が懸念されています。

北朝鮮の核開発の動向を調査しているアメリカ、ミドルベリー国際大学モントレー校のジェフリー・ルイス教授らの研究グループは、北西部ニョンビョンにある核施設について、今月10日にまとめた最新の衛星写真の分析結果を明らかにしました。

北朝鮮は建設中の原子炉施設でこれまで工事を中断していましたが、先月20日には川から冷却水をくみ上げる施設の近くで配管と見られる資材や建設機械が確認されたとしています。

さらに今月7日には、配管と見られる資材が地中に埋められ原子炉の冷却系統に接続する作業が行われているとして、こうした状況から施設の完成に向けて工事を再開したと結論づけています。

研究グループは施設がいつ完成するのか予測は難しいとしながらも、完成した場合、核兵器の材料となるプルトニウムの製造能力は現在の10倍に高まるとしています。

そのうえで「核実験の再開に向けた準備と合わせて近代化された核兵器の獲得を目指すキム・ジョンウン金正恩)総書記の姿勢を表している」とコメントしています。

d1021.hatenadiary.jp

#朝鮮半島