ベゾス氏のバイデン大統領批判、「おおむね間違っている」-サマーズ氏 https://t.co/2g5pWcTozW
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) 2022年5月16日
インフレ抑制のために裕福な企業に「公正な負担」を支払わせるとツイートしたバイデン米大統領に、サマーズ元財務長官が味方に付いた。バイデン氏のツイートを批判した米アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏の論点は、「おおむね間違っている」とサマーズ氏は16日、ツイッターに投稿した。
ベゾス氏は13日、インフレ抑制と法人増税を一緒にするのは「誤った方向」だと批判。サマーズ氏はこれに対し、「インフレ抑制のためには、増税で需要を減らすべきであり、税率の上昇は可能な限り累進的でなくてはならない」とツイート。ベゾス氏のツイートは「おおむね間違っている」と断じた。
ホワイトハウスのアンドルー・ベイツ報道官はワシントン・ポスト紙への声明で、「家計を最も圧迫するコストを削減し、長期的なインフレと闘い、大統領が成し遂げた歴史的な赤字削減をさらに進める米中間層のための経済アジェンダとして、超富裕層と企業に公正な負担をお願いするということに、世界屈指のお金持ちが反対するのはまったく理解に難くない。大統領がアマゾンの従業員を含む労組関係者らと会談した後に、このツイートが投稿されたことも驚きではない」と述べた。
ブルームバーグ・ビリオネア・インデックスによれば、ベゾス氏の純資産は1369億ドル(約17兆6800億円)で、世界2位。
ベゾス氏、米大統領の法人増税とインフレ抑制巡るツイートに反論
原題:Summers Says Bezos ‘Mostly Wrong’ in Inflation Spat With Biden(抜粋)
I think @JeffBezos is mostly wrong in his recent attack on the @JoeBiden Admin. It is perfectly reasonable to believe, as I do and @POTUS asserts, that we should raise taxes to reduce demand to contain inflation and that the increases should be as progressive as possible.
— Lawrence H. Summers (@LHSummers) May 16, 2022
I say this even though I have argued vigorously that excessively expansionary macro policy from the @federalreserve and the government have contributed to inflation. I have rejected rhetoric about inflation caused by corporate gouging as preposterous.
— Lawrence H. Summers (@LHSummers) May 16, 2022
マスク氏、米は既にリセッション入り-エコノミストとは異なる見解 https://t.co/pwHAvLMOTY
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) 2022年5月17日
米電気自動車(EV)メーカー、テスラの最高経営責任者(CEO)で資産家のイーロン・マスク氏は16日、米経済が「恐らく」リセッション(景気後退)に陥っており、最長1年半続くとの見方を示した。エコノミストの景気判断や入手可能なデータとは相いれない見解だが、同氏は企業に費用やキャッシュフローを注視するよう警告した。
マスク氏はマイアミビーチで開催されたイベントで、「こうした局面は過ぎ、また好景気は訪れる。よく分からないが、たぶん厳しい状況が1年から1年半続くのではないか」と話した。ツイッターユーザーの1人が発言のライブ画像を投稿した。
米連邦準備制度が1980年代初頭以来の高インフレを抑制するため金融引き締めを進めることで、リセッションに見舞われるとの懸念がこのところ高まっている。ブルームバーグによる最新の月間エコノミスト調査では、今後1年以内のリセッション入りの確率は30%とされた。
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米経済、1年以内のリセッション確率30%に上昇-エコノミスト調査
原題:Musk Sees US as ‘Probably’ in Recession Lasting Up to 18 Months(抜粋)
バーナンキ氏、FRBの物価対応は遅過ぎ-スタグフレーションに直面https://t.co/5OjSptqT3y
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) 2022年5月16日
バーナンキ元米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、現在のFRB指導部はインフレ高進への対応があまりにも遅過ぎたとし、結果として成長停滞と高インフレが同時進行するスタグフレーションの局面に直面すると指摘した。
バーナンキ氏はCNBCで16日放送されたインタビューで、「フォワードガイダンスが全体として、インフレ問題へのFRBの対応を遅らせたと考える」と発言。「振り返ってみると、間違いだったと思う。彼らも間違いだったと同意すると思う」と述べた。
パウエルFRB議長らはインフレ高進に段階的に対応することを選んだと、バーナンキ氏は指摘。自身が議長を務めていた2013年当時に起きた、米国債利回りが突然急上昇するいわゆる「テーパータントラム」の再発を避けたかったためだとの見方を示した。ただ、こうして対応が遅れた結果、景気が低迷することになると警告した。
バーナンキ氏はこれとは別に、米紙ニューヨーク・タイムズに対し「良好なシナリオに基づいても、景気減速は起こるだろう」と予想。「インフレは鈍化するがなお高過ぎる。従って、向こう1年か2年は成長率が低く、失業率が少なくとも若干上昇し、インフレがなお高い局面になるだろう」とし、「それをスタグフレーションと呼ぶことは可能だ」と話した。
原題:
Bernanke Says Fed Too Slow on Inflation and Faces Stagflation(抜粋)
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