FRBは深刻なリセッション回避も-インフレとの闘いでバーナンキ氏 https://t.co/FFZDFjhOb0
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) 2022年6月13日
バーナンキ元米連邦準備制度理事会(FRB)議長は12日、供給制約に起因するインフレ圧力が緩和されれば、米金融当局は経済のソフトランディング(軟着陸)を成し遂げることができるだろうと述べた。
バーナンキ氏はCNNの番組で、「今の米経済は好悪材料が入り交じっている」と指摘。その上で、「リセッション(景気後退)の可能性はある」としつつも、エコノミストはあまりリセッション予測が得意ではなく、パウエルFRB議長が「ソフトな感じの着陸」と呼ぶ状況を達成する「そこそこの合理的な可能性はあると考えられる」と語った。
そうしたシナリオの場合、リセッションのようには感じられないか、極めてマイルドなリセッションとなり、40年ぶりの高水準にあるインフレの沈静化につながると指摘。連邦準備制度の独立性への政治的支持がある点に言及するとともに、サプライチェーンを巡る状況が改善に向かい、石油相場や食料品価格が安定化するか伸びが緩やかになるよう期待感を示した。
バーナンキ氏は、連邦準備制度への信認が失われれば、当局は一段と厳しい引き締めに踏み切る可能性があるとする一方、米労働市場の力強さなどの要素を踏まえると、「多少の幸運に恵まれ、供給面で事態の改善があれば、1980年代前半に目にしたようなコストを課すことなく、金融当局はインフレを抑制することができるだろう」と話した。
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