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アメリカのバイデン大統領は5月31日、ニュージーランドのアーダーン首相とホワイトハウスで首脳会談を行いました。

会談の冒頭、バイデン大統領は「われわれは太平洋の島しょ国にもっと関わらなければならない」と述べて、中国が影響力を拡大させつつある太平洋の島しょ国への関与を深めていく考えを強調しました。

会談後に発表された共同声明で、両首脳は、中国がことし4月に南太平洋のソロモン諸島と安全保障協定を結んだことについて、「価値観や安全保障上の利益を共有しない国家が太平洋に軍事拠点を設けることは地域の戦略的なバランスを根本的に変え、アメリカとニュージーランドの両国に安全保障上の懸念を突きつけるものだ」として危機感を示しました。

一方、アーダーン首相はアメリカが交渉から離脱したTPP=環太平洋パートナーシップ協定を支持する立場を改めて強調しながらも、バイデン大統領が先週23日、中国への対抗を念頭に、立ち上げに向けた協議の開始を発表した新たな経済連携IPEF=インド太平洋経済枠組みについて「この地域に経済的な強じんさをもたらす重要な機会だ」と評価しました。

オーストラリアで5月21日に行われた総選挙の開票作業は、まだ続いていますが、選挙管理委員会によりますと、アルバニージー氏が率いる労働党が、議会下院の過半数議席を獲得する見込みで、公共放送ABCは、労働党が下院151議席のうち、過半数を上回る77議席を獲得する見通しだとしています。

アルバニージー首相やウォン外相など、一部の閣僚はすでに就任していますが、6月1日に、ほかの閣僚も連邦総督の前で宣誓を行い、内閣が正式に発足しました。

新たな内閣では23人の閣僚のうち女性が10人と、これまでで最も高いおよそ43%を占めているほか、先住民担当相にはアボリジニの女性、閣外の幼児教育・青少年担当相にはイスラム教徒の女性が就任するなど、多様性を重視する方針が反映されました。

アルバニージー首相は5月31日に、「新たな政府は変化をもたらし、政策を実行し、人々を変化の旅へと導く」と意気込みを述べました。

アルバニージー首相としては、議会下院の過半数議席を確保することで安定した政権運営が可能になり、気候変動対策や物価の高騰、それに、冷え込む中国との関係や、中国の影響力が拡大する太平洋島しょ国への支援などの課題にどのように取り組んでいくのか、手腕が問われることになります。

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