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韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が5日午前9時すぎから30分余りにわたって、首都ピョンヤン郊外のスナン(順安)や西部のピョンアン(平安)南道ケチョン(价川)など4か所から、日本海に向けて、短距離弾道ミサイル合わせて8発を発射したと明らかにしました。

韓国メディアは北朝鮮が8発の弾道ミサイルをほぼ同時に発射するのは初めてだと伝えていて、複数の場所から攻撃する能力を示すとともに迎撃を難しくするねらいがあるとみられます。

アメリカと韓国は、先月の首脳会談で、北朝鮮が核・ミサイル開発を加速させる中、合同軍事演習の規模拡大に向けた協議の開始などで合意したのに続いて、今月2日から3日間にわたって、原子力空母を投入した共同訓練を4年7か月ぶりに行いました。

韓国の専門家は、北朝鮮が、この訓練の直後に発射に踏み切ることで、抑止力の強化を図る米韓に対して、強硬な姿勢で応じる立場を示したと分析しています。

5日の弾道ミサイルの発射を受けて韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は、抑止力や防衛態勢を持続的に強化するよう指示するなど、米韓と北朝鮮の双方が強い姿勢を打ち出す中、今後、朝鮮半島の緊張がさらに高まることも予想され各国は7回目の核実験など、北朝鮮の動向に警戒を続けています。

韓国軍は5日午前、北朝鮮が首都ピョンヤン郊外のスナン(順安)など4か所から日本海に向けて、30分あまりにわたって、短距離弾道ミサイル合わせて8発を発射したと明らかにしました。

韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮に対抗して、アメリカ軍とともに、6日午前4時45分ごろからおよそ10分間、北朝鮮が発射したのと同じ8発の、地対地ミサイル「ATACMS」を、日本海に向けて発射したと発表しました。

この中で韓国軍は「北がさまざまな場所からミサイルで挑発しても、常に監視態勢を維持し、発射地点などを直ちに精密攻撃する能力を備えていることを示した」として、核・ミサイル開発を加速する北朝鮮を強くけん制しました。

米韓両軍は、北朝鮮が先月25日にICBM大陸間弾道ミサイル級と推定される弾道ミサイルなど3発を発射した直後にも、これに対抗して、地対地ミサイル2発を発射していて、北朝鮮が7回目の核実験に踏み切る可能性も含め警戒と監視を続けています。

韓国のユン・ソンニョル大統領は6日、就任後初めて朝鮮戦争戦没者などを追悼する式典に出席し、演説を行いました。

この中でユン大統領は、北朝鮮が5日、短距離弾道ミサイル8発を発射したことに触れて「いま、この瞬間にも北の核・ミサイルの脅威は高度化されていて、朝鮮半島はもちろん北東アジアや世界の平和を脅かす水準に達している」と述べ、核・ミサイル開発を加速する北朝鮮を強く非難しました。

そのうえで「韓国政府は北のいかなる挑発にも断固かつ厳正に対処する。北の核・ミサイルの脅威を抑止しながら、より根本的で実質的な安全保障能力を備えていく」と述べて、国防力の強化をさらに進める考えを強調しました。

ユン政権は、北朝鮮への対応で同盟国のアメリカや隣国の日本との連携を強める方針で、8日、3か国の外務次官級の協議をソウルで行うほか、今週末にシンガポールで開かれる「アジア安全保障会議」に合わせて3か国の防衛相がおよそ2年半ぶりに対面で会談する方向で調整が進められています。

韓国軍は北朝鮮が5日、日本海に向けて短距離弾道ミサイル8発を発射したと明らかにしましたが、北朝鮮のメディアは一夜明けても伝えていません。

北朝鮮では、6日は朝鮮少年団の創立を記念する祝日で、国営の朝鮮中央テレビは、子ども向けの番組などを放送しています。

北朝鮮は通常、弾道ミサイルを発射した場合、空中で爆発するなど明確に失敗したケースを除き、国営メディアを通じて翌日までに発表していて、先月以降、5回連続で発表しないのは極めて異例です。

韓国の通信社、連合ニュースは、北朝鮮には、みずからが打ち出した国防力強化の計画に従って粛々と行っている発射だと示すねらいがあるという見方を伝えています。

一方、北朝鮮は、今月上旬に、重要政策を決める朝鮮労働党の中央委員会総会を開催すると予告していて、関係国は引き続き、その動向を注視しています。

アメリカのインド太平洋軍は韓国に駐留するアメリカ軍と韓国軍が合同でミサイルの発射を行ったと発表しました。

発表によりますと「危機的な事象に対する米韓両軍の迅速な対応能力を示すため、実弾演習を行った」としていてアメリカ軍のミサイル1発、韓国軍のミサイル7発を使ったとしています。

またミサイルは空と海上の安全のため、適切な通知に従って韓国の北東部から日本海に向けて発射されたとしています。

インド太平洋軍は「韓米同盟は朝鮮半島とインド太平洋全域の平和と繁栄に引き続き力を尽くす。韓国の防衛に対するアメリカの関与は揺るがない」としています。

IAEA国際原子力機関の理事会が6日から始まり、グロッシ事務局長は、北朝鮮が核実験の準備を進めている可能性があるとして、懸念を表明しました。

IAEAの理事会は、本部があるオーストリアのウィーンで6日から始まりました。

会合は非公開で行われていて、IAEAの発表によりますと、グロッシ事務局長は冒頭、北朝鮮について「プンゲリ(豊渓里)にある核実験場で、おそらく核実験の準備のために、坑道の一つが再び開いた兆候がみられる」と述べ、北朝鮮が核実験の準備を進めている可能性があるとして、懸念を表明しました。

さらにグロッシ事務局長は、ウクライナでロシア軍によって掌握されているザポリージャ原子力発電所について、ウクライナ側が核物質を管理できなくなったと伝えてきているなどとして「原発の安全に対する明確なリスクを突きつけられている」と、懸念を表明しました。

IAEAとしては、原発の安全確保に向け、現地に専門家チームを派遣する調整を続けているということです。

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