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北朝鮮が発射した弾道ミサイル3発のうち1発について、韓国軍合同参謀本部のカン・シンチョル作戦本部長はさきほど声明を発表し、南北が分断して以降初めて、国連軍が設定した海上の境界線であるNLL=北方限界線を越えて韓国の領海付近に落下したミサイルだとして、北朝鮮を強く非難しました。

その上で「極めて異例なことで決して容認できない。わが軍は断固対応する」と述べ、挑発の度合いを強める北朝鮮をけん制しました。

韓国軍の合同参謀本部の発表によりますと、北朝鮮は、2日午前8時51分ごろ、東部のウォンサン(元山)付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル3発を発射しました。

このうち1発は、国連軍が設定した海上の境界線であるNLL=北方限界線を越えて、韓国東部キョンサン(慶尚)北道の沖合の日本海にあるウルルン(鬱陵)島の北西167キロの公海上に落下したということです。

このため韓国軍は、午前8時55分ごろ、ウルルン島を中心とする地域に空襲警報を発令し、テレビなどを通じて地下などに退避するよう呼びかけました。

今回の発射を受けて、韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は、緊急のNSC国家安全保障会議を開くよう指示しました。

北朝鮮は、ことしに入ってから異例の高い頻度で弾道ミサイルなどの発射を繰り返していて、10月28日にも、短距離弾道ミサイル2発を日本海に向けて発射していました。

こうした中、韓国軍は、アメリカ軍とともに11月4日までの日程で空軍による大規模訓練を行っているさなかで、訓練の中止を求める談話を相次いで発表している北朝鮮のさらなる挑発への警戒を強めています。

北朝鮮で軍の序列トップを務める朝鮮労働党のパク・チョンチョン書記は、アメリカ軍と韓国軍が11月4日まで行う空軍による大規模な共同訓練について中止を求める談話を1日付けで発表しました。

北朝鮮は10月31日も外務省報道官の談話を発表し訓練の即時中止を求めていて、今回の談話は「これ以上軍事的挑発を容認できない」と強く反発しています。

さらに「われわれへの武力行使を試みれば、わが武力の特殊な手段は戦略的使命を滞りなく実行し、史上最もむごたらしい代価を支払うことになる」と強調してアメリカと韓国をけん制しました。

北朝鮮はことし9月に発表した法令で核兵器について「敵の侵略と攻撃を撃退する使命がある」などと定めていて、今回の表現は核兵器による攻撃を念頭に置いているとみられます。

北朝鮮アメリカと韓国に対し「強硬対強硬」の姿勢で対応するとしていて、関係国は7回目の核実験を実施する可能性もあるとして警戒を強めています。

韓国軍の合同参謀本部の発表によりますと、北朝鮮は、2日午前8時51分ごろ、東部のウォンサン(元山)付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル3発を発射しました。

このうち1発は、国連軍が設定した海上の境界線であるNLL=北方限界線を越えて、韓国東部キョンサン(慶尚)北道の沖合の日本海にあるウルルン(鬱陵)島の北西167キロの公海上に落下したということです。

このため韓国軍は、午前8時55分ごろ、ウルルン島を中心とする地域に空襲警報を発令し、地下などに退避するよう呼びかけました。

韓国軍合同参謀本部のカン・シンチョル(姜信哲)作戦本部長は声明を発表し、南北が分断して以降初めて、NLLを越えて韓国の領海近くに落下したミサイルだと非難したうえで「決して容認できず、断固対応する」として北朝鮮をけん制しました。

また、合同参謀本部によりますと、北朝鮮は、この3発を含めさまざまな種類のミサイル合わせて10発以上を日本海朝鮮半島西側の黄海に向けて発射したということです。

韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領は、緊急のNSC国家安全保障会議を開き、厳正かつ迅速な対応をとるよう指示しました。

北朝鮮が異例の高い頻度で弾道ミサイルなどの発射を繰り返す中、韓国軍はアメリカ軍とともに、4日までの日程で空軍による大規模訓練を行っていて、訓練の中止を求める北朝鮮のさらなる挑発への警戒を強めています。

韓国軍は、北朝鮮が2日午前、日本海に向けて短距離弾道ミサイル3発を発射し、このうち1発が国連軍が設定した海上の境界線であるNLL=北方限界線を越えて落下したことに対抗して、韓国軍の複数の戦闘機がNLLの北側の公海に向けて空対地ミサイル3発を発射したと発表しました。

韓国軍がNLLの北側にミサイルを撃ち込むのは極めて異例で、韓国軍は「北のいかなる挑発にも断固として対応するという意志と、敵を精密攻撃できる能力・態勢を備えていることを示した」と強調しました。

韓国軍の合同参謀本部によりますと、北朝鮮は、2日午前6時台から9時台にかけて、東部や北西部など複数の場所から日本海朝鮮半島西側の黄海に向けて、短距離弾道ミサイルなど17発以上のミサイルを発射したということです。

このうち、午前8時台には、東部のウォンサン(元山)付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル3発を発射し、このうち1発が国連軍が設定した海上の境界線であるNLL=北方限界線を越えて、韓国東部の日本海にあるウルルン(鬱陵)島の北西167キロの公海上に落下したということです。

合同参謀本部は声明で、南北の分断以降初めて、NLLを越えて韓国の領海近くに落下したと、北朝鮮を非難しました。

ウルルン島を中心とする地域では一時、空襲警報が発令され、韓国メディアは、北朝鮮弾道ミサイルによる韓国国内での空襲警報の発令は2016年2月以来、およそ6年9か月ぶりだと伝えています。

韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が2日午後1時半ごろ、東部カンウォン(江原)道から日本海に向けて、およそ100発の砲撃を行ったと発表しました。

韓国と北朝鮮は、2018年に南北の海上の境界線付近に定めた海域への砲撃は行わないことで合意していましたが、韓国軍によりますと、10月に続いて該当する北朝鮮側の海域に着弾したことが確認されたということです。

合同参謀本部は、南北の軍事合意に明白に違反しているとして、北朝鮮側に対し挑発を即時に中断するよう警告したとしています。

韓国軍は対抗措置として複数の戦闘機がNLLの北側の公海に向けて、空対地ミサイル3発を発射する極めて異例の対応を取りました。

韓国軍によりますと、北朝鮮はこれに対して、午後1時半ごろ、南東部から日本海に向けて砲撃およそ100発を行ったということです。

また、日本政府は午後4時台にも、東側の海岸付近から少なくとも1発の弾道ミサイルの可能性があるものが東方向に発射されたと明らかにしました。

韓国では韓国軍とアメリカ軍による大規模な共同訓練が4日まで行われる予定です。

北朝鮮は訓練の中止を求める一方、「より強化した次の段階の措置を考慮する」として、さらなる挑発に出る可能性もあり南北間の緊張激化への懸念が強まっています。

韓国と北朝鮮の境界線をめぐっては、1953年に結ばれた朝鮮戦争の休戦協定で、陸上の軍事境界線と非武装地帯は明確に定められましたが、海上の境界線は規定されませんでした。

このため、アメリカ軍が主導する国連軍は偶発的な衝突を避けるため、休戦協定の調印からおよそ1か月後に、日本海朝鮮半島西側の黄海にNLL=北方限界線を設定しました。

これに対し、北朝鮮は「一方的なもので無効だ」と主張してNLLを認めず、より南側の海域に独自の境界線を定めたため、南北間では、これまで軍事的な衝突が繰り返されてきました。

▽1999年、韓国西部のヨンピョン(延坪)島の沖合の黄海北朝鮮軍の警備艇など7隻がNLLを越え、韓国の警備艇と銃撃戦になり、北朝鮮軍の少なくとも2隻が沈没しました。

▽2002年には、同じヨンピョン島の沖合で、NLLを越えた北朝鮮軍の警備艇が韓国軍の警備艇を砲撃して6人が死亡したほか、韓国軍も砲撃を行った結果、北朝鮮側で30人以上が死傷したとみられています。

▽さらに2009年にも、北朝鮮軍の警備艇がテチョン(大青)島の沖合の黄海上のNLLを越えて韓国軍の警備艇との間で銃撃戦となり、韓国側にけが人はありませんでしたが、韓国軍は、北朝鮮側に多数の死傷者が出たという見方を示していました。

アメリカ軍と韓国軍による共同訓練が相次いで行われる中、北朝鮮は先月中旬以降、南北を隔てる陸上の軍事境界線や、海上の境界線にあたるNLL=北方限界線の付近で、軍事的な挑発を繰り返しています。

先月13日の夜遅く、北朝鮮の軍用機10機余りが、軍事境界線付近に設定されている飛行禁止区域の近くまで接近し、韓国軍の戦闘機がスクランブル=緊急出動しました。

翌日、北朝鮮軍は未明と午後の2回、日本海朝鮮半島西側の黄海に向けて多数の砲撃を行い、2018年の南北軍事合意で砲撃は行わないとしていたNLL付近の海域に着弾させました。

北朝鮮軍の総参謀部は声明を発表して、韓国側が前線地域で砲撃を行ったと非難し、「挑発的な行動を重くみて強力な軍事行動措置を講じた」と主張しました。

同じ海域に向けた砲撃は、先月18日から2日続けて再び行われ、北朝鮮軍は、韓国側に対する威嚇・警告射撃だったと強調しました。

さらに先月24日には、韓国西部のペンニョン島の沖合の黄海で、北朝鮮の商船1隻がNLLを越えたため、韓国軍の艦船が警告射撃を行って退去させましたが、北朝鮮軍はこれに対抗して付近の海域に向け、ロケット砲10発を発射していました。

北朝鮮が少なくとも23発のミサイルを海に向けて発射し、韓国も対抗してミサイルを発射したことを受け、ロシア政府は2日、両国に緊張を高めないよう求めた。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は記者団に対し、既に緊張状態にある現状を悪化させるような措置を避けるべきと指摘し、全ての当事者に冷静さを保つよう促したと述べた。

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「世界の最終戦争」
北朝鮮から始まる」


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