聖地メッカへの大巡礼 ウクライナ情勢の影響で参加費用が高騰 #nhk_news https://t.co/eKp3pZA2Ry
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年7月8日
「ハッジ」は、世界中のイスラム教徒がサウジアラビア西部、メッカにある聖地を訪れる、年に一度の大巡礼です。
8日、預言者ムハンマドが最後に説法をしたとされる山があるアラファトの地に巡礼者が集まる最も重要な日を迎え、白い衣装に身を包んだ巡礼者が一斉に祈りをささげました。
サウジアラビア政府は、新型コロナ対策のため、おととしから外国からの巡礼者の受け入れを見送り、参加人数も大幅に制限してきましたが、ことしは参加者の年齢を65歳以下にかぎり、ワクチン接種も義務づけるとしたうえで、100万人まで人数を増やし、外国からの巡礼者も受け入れています。
ただ、ロシアによるウクライナ侵攻を背景に燃料費が値上がりするなど、巡礼に参加する費用が高騰していると、中東のメディアは伝えていて、ウクライナ情勢が巡礼に影を落とす形となっています。
費用高騰のため、巡礼を断念したというUAE=アラブ首長国連邦に住む男性は、「母親を連れて行こうと何年も貯金をしながら待って、ようやく参加が認められたのに、残念でなりません」と話していました。
国連安保理 シリア 支援ルートめぐる決議案 ロシア拒否で否決 #nhk_news https://t.co/AOVzwVjMgB
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年7月9日
10年以上、混乱と内戦が続くシリアの北西部では、アサド政権の攻撃から逃れた市民が避難民キャンプなどで生活していて、人道支援のため国連安保理は決議で、隣国のトルコから陸路で食料や医薬品などを運び込む「支援ルート」を定めています。
しかし、アサド政権の後ろ盾のロシアは、人道支援はこのルートではなく、アサド政権を通じて行われるべきだと主張してきました。
支援ルートを定めた決議の期限が迫る中、安保理では8日、期限を1年間延長するとした決議案が採決にかけられ、13か国が賛成したものの、中国が棄権し、ロシアが拒否権を行使して否決されました。
さらにロシアは、延長を6か月に限る決議案を提出し、ロシアと中国が賛成したのに対し、アメリカ、イギリス、フランスが反対したほか、残る10か国が棄権して否決されました。
ウクライナ情勢をめぐりロシアと欧米の対立が深まる中、安保理の分断が改めて浮き彫りになった形で、双方は協議を続けるとしていますが、支援ルートの期限は今月10日で切れることから、支援ができなくなる懸念が高まっています。
#中東