シリア人道支援めぐりロシア拒否権行使 説明求める国連総会 #nhk_news https://t.co/bGK6ADHuKW
— NHKニュース (@nhk_news) 2022年7月22日
国連安保理では今月8日、内戦が続くシリアに隣国のトルコから人道支援物資を運び込む「支援ルート」をめぐり、欧米側がルートの期限を1年間延長する決議案を提出しましたが、ロシアが拒否権を行使して否決し、4日後にロシアの主張に沿って6か月間だけ延長する修正決議が採択されました。
拒否権の行使を受けて説明を求める国連総会が21日に開かれ、冒頭ロシアのポリャンスキー国連次席大使は人道支援は隣国からの支援ルートではなく、シリアのアサド政権を通じて行われるべきだとして「ロシアは拒否権の行使でシリアの主権と領土の一体性を守った」と主張しました。
このあとおよそ50か国が演説を行い、ノルウェーのユール国連大使が支援ルートの1年間の延長は支援物資を頼りに生活しているシリアの人々にとって不可欠だとしたうえで「1か国によって安保理はつまずいた」とロシアを非難したほか、各国から人道問題で常任理事国は拒否権を行使すべきではないといった意見が相次ぎました。
一方、ロシアが拒否権を行使した安保理では棄権した中国のほか、北朝鮮やイランなどロシアの主張に理解を示す国もありました。
拒否権を行使した常任理事国に説明を求める国連総会が開かれるのは先月に続いて2回目で、各国からは常任理事国による拒否権の乱用に懸念を示す意見も出されました。
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