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ホワイトハウスはバイデン大統領が日本時間の午前8時半から対テロ作戦の成功について演説するとしていて、この場で大統領自身が発表するものとみられます。

ザワヒリ容疑者は、2001年にアメリカ同時多発テロ事件の首謀者のオサマ・ビンラディン容疑者が殺害されたあとに指導者となり、アフガニスタンパキスタンの国境地帯に潜伏しているとみられていました。

ザワヒリ容疑者はことし5月にもアメリカを非難する内容の動画を公開し、アメリカ政府は拘束に直接つながる情報の提供者に最大で2500万ドルの懸賞金をかけていました。

※このニュースを掲載した際、2011年のアメリカ同時多発テロ事件とお伝えしましたが、正しくは2001年でした。失礼しました。

これはバイデン大統領がさきほど日本時間の午前8時半すぎにホワイトハウスで行った緊急の演説で明らかにしました。

バイデン政権の高官によりますと、ザワヒリ容疑者を殺害する作戦はアフガニスタンの現地時間の先月31日、午前6時20分ごろに行われ、首都カブールでザワヒリ容疑者が、潜伏していた住宅のバルコニーにいたところを無人機からミサイルを発射して殺害したということです。

これについて、バイデン大統領は「正義がもたらされた。テロの指導者はもういない」と述べて、成果だと強調しました。

そのうえで「アメリカに危害を加えようとする者たちよ、よく聞け。われわれは常に警戒を怠らず行動し、アメリカ人の安全を確保するために必要なことを行っていく」と警告しました。

この攻撃による市民の犠牲者はいないとしています。

ザワヒリ容疑者は、2001年のアメリカ同時多発テロ事件の計画に深く関わったとされ、事件の首謀者のオサマ・ビンラディン容疑者が2011年に殺害されたあと、指導者となっていました。

ザワヒリ容疑者は、ことし5月にもアメリカを非難する内容の動画を公開し、アメリカ政府は、拘束に直接つながる情報の提供者に最大で2500万ドルの懸賞金を出すとしていました。

国際テロ組織アルカイダの指導者ザワヒリ容疑者は71歳。

エジプト出身の元医師で、地元のイスラム過激派組織を率いて1990年代後半にオサマ・ビンラディン容疑者を指導者とする国際テロ組織アルカイダに加わりました。

資金を管理したり活動の基本理念を構築したりしてビンラディン容疑者が最も信頼する側近の一人となり、アルカイダのナンバー2としての地位を固めます。

ザワヒリ容疑者は、2001年のアメリカ同時多発テロ事件のあとアメリカ軍などによるアフガニスタンへの攻撃が始まると隣国パキスタンとの国境地帯に逃れたとみられます。

2011年5月にビンラディン容疑者が潜伏先のパキスタンアメリカの軍事作戦によって殺害された後、後継者としてアルカイダの最高指導者になります。

ザワヒリ容疑者は指導者になった後もアメリカなどへの攻撃を呼びかける声明を繰り返し出す一方で、その動向が伝えられることはなく、たびたび死亡説も流れました。

最近ではことし5月にもアメリカを非難する内容の動画を公開し、アメリカは懸賞金をかけてザワヒリ容疑者の行方を追っていました。

アフガニスタンの統治を進めるイスラム主義勢力、タリバンは、バイデン大統領が演説を行う前の日本時間の2日朝早くに声明を発表し、先月末に首都カブールの住宅に対し空爆があり、調査の結果、アメリカの無人機による攻撃だったことが判明したと明らかにしました。

タリバンは、この攻撃とザワヒリ容疑者の殺害の関連については明らかにしていませんが「国際原則に反し、アメリカやアフガニスタン、地域の利益に反するものだ」として攻撃を強く非難しています。

タリバンは、ザワヒリ容疑者が率いるアルカイダと密接なつながりを維持してきたとみられていて、武器の提供や軍事訓練などで日常的に連携してきたと指摘されています。

米国は週末にアフガニスタン無人機による空爆を実施し、国際武装組織アルカイダ最高指導者のザワヒリ容疑者を殺害した。アルカイダに打撃を与える作戦では、2011年に当時の指導者ウサマ・ビンラディン容疑者を殺害して以降最大の成果を上げた。

ザワヒリ容疑者は何年も潜伏しており、居場所を突き止め殺害する作戦はテロ対策および情報機関による「慎重で辛抱強い」取り組みが結実したと、米政権高官は記者団に語った。

高官は匿名を条件に、作戦の詳細を次のように語った。

米政府はザワヒリ容疑者を支援するネットワークがあると数年前から推測し、米軍のアフガン撤退以降の過去1年間、同国にアルカイダが潜伏する手がかりを探してきた。

米当局は今年、ザワヒリ容疑者の家族がカブールの隠れ家に移ったことを確認し、その後同じ場所にザワヒリ容疑者がいることを突き止めた。

その後数カ月で情報当局はザワヒリ容疑者を正確に特定したという確信を深め、4月上旬には政権高官へのブリーフィングを開始。サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)がその後、バイデン大統領に報告した。

ザワヒリ容疑者はカブールの隠れ家に継続して潜伏していたとみられ、数回にわたりバルコニーにいるのが確認された。殺害された場所もバルコニーだった。

当局者は隠れ家の構造などを調べ、居住者を精査し、米国がザワヒリ容疑者の殺害作戦を建物の安全性を脅かすことなく、民間人や容疑者の家族へのリスクを最小限に抑えながら、自信を持って実施できることを確認した。

7月1日、バイデン大統領はホワイトハウスのシチュエーションルーム(作戦司令室)でバーンズCIA長官を含む政権幹部から作戦案について説明を受けた。

省庁をまたいだ上級弁護士チームがこれまでに集まった情報を精査し、ザワヒリ容疑者がアルカイダの指導者であり続けているという事実に基づき、合法的な標的であることを確認した。

7月25日、大統領は主要閣僚や顧問との会合で最終ブリーフィングを受け、ザワヒリ容疑者の殺害が米国とタリバンの関係に与える影響などを議論。バイデン氏は参加者の意見を求めた後、民間人が犠牲になるリスクを最小限に抑えるという条件で「精密に調整された空爆」を許可した。

作戦が実施されたのは米東部時間7月30日午後9時48分(日本時間31日午前10時48分)で、無人機から空対地ミサイル「ヘルファイア」を発射した。

米国がアフガニスタンで国際武装組織アルカイダの最高指導者、ザワヒリ容疑者を殺害したことについて、ブリンケン米国務長官は1日、イスラム主義組織タリバンが同容疑者をかくまっていたとし、ドーハでの合意に対する「重大な」違反だと非難した。

タリバンに合意を守る意向もしくは能力がない中、われわれは揺るぎない人道支援でアフガンの人々を引き続き支え、特に女性や子どもの人権保護を提唱していく」と述べた。

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