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パキスタンでは、ことし6月中旬から各地で例年の雨量を大幅に上回る大雨が降り続き、洪水が相次いで発生しました。

パキスタン政府によりますと、洪水で国土の3分の1が水につかり、これまでに1396人が死亡し3300万人が被災するなどの被害が出ていて、経済や農業などに与える損失は300億ドル以上(日本円で4兆2000億円以上)に上るということです。

こうした中、国連のグテーレス事務総長は9日からパキスタンを訪問し、10日はシャリフ首相らとともに大きな被害が出ている南部シンド州などを視察しました。

グテーレス事務総長は地元当局から被害状況について説明を受けたあと「悲劇的な状況を聴いて心が動かされた。私たちは気候変動が壊滅的な影響を及ぼす世界に暮らしている」と述べ、今回の洪水と気候変動との関連性を指摘したうえで、国際社会に対して地球温暖化の対策を進め団結してパキスタンを支援するよう呼びかけました。

パキスタン南部シンド州にある遺跡「モヘンジョダロ」はインダス文明を代表する都市遺跡で、中にはレンガを積み上げた建物や仏塔があり、世界遺産に登録されている観光の目玉の1つです。

地元当局によりますと、今回の大雨によって遺跡が水につかったり、壁が崩れたりしたということです。

地元当局は「保存のための資金援助や技術支援が必要だ」などとして支援を求めています。

ユネスコ=国連教育科学文化機関は、今回の被害を受け、修復に35万ドル、日本円でおよそ5000万円を支援する計画を発表しました。

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